ガザ地区 連日厳しい暑さ 衛生環境悪化で病気の流行など懸念
(VOVWORLD) -イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナのガザ地区では、日中の気温が35度近くまで上がる厳しい暑さとなっていて、国連機関は、衛生環境を悪化させ、病気の流行や熱中症の増加が懸念されるとして一刻も早い停戦を訴えています。
(写真:THX/TTXVN) |
イスラエル軍は21日もパレスチナのガザ地区でイスラム組織ハマスへの攻撃を続け、南部ラファで戦闘員を殺害したなどと発表しました。
一方で、ガザ地区の保健当局はラファにある多くの住民がテント生活を送る地域が攻撃され、これまでに25人が死亡したとしています。
ガザ地区では21日に日中の気温が35度近くまであがるなど連日、厳しい暑さとなっていて、多くの住民が衛生環境の悪いテント生活を強いられています。
現地で支援にあたるWHO=世界保健機関は21日、下痢や発熱などの症状を訴える人が増えているとした上で、今後、暑さで食料が腐ったり水の汚染が進んだりして病気が流行するほか、熱中症になる人も増えると指摘しました。
また、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関も、感染症の流行を防ぐために清潔な飲み水を確保する必要があるとして、一刻も早い停戦を訴えています。
ガザ地区への人道支援をめぐっては、今月16日にイスラエル軍が南部の検問所からの支援物資の搬入を増やすため主要道路沿いでの軍事活動を一時的に停止すると発表しました。
しかし、国連は、支援物資を運ぶトラックが略奪に遭い、物資を十分に配布できていないとしていて、ガザ地区では依然として危機的な人道状況が続いています。(NHK)