クアッド首脳会合 海洋安全保障協力の強化で一致

(VOVWORLD) -日米豪印4か国によるクアッドの首脳会合がアメリカで開かれ、中国を念頭に、南シナ海での威圧的で脅迫的な行動に深刻な懸念を表明するなどし、海洋安全保障協力を強化することで一致しました。
クアッド首脳会合 海洋安全保障協力の強化で一致 - ảnh 1Kyodo/TTXVN撮影
首脳会合は、日本時間の午前5時すぎからアメリカ東部のデラウェア州で行われ、岸田総理大臣、バイデン大統領、それにオーストラリアのアルバニージー首相とインドのモディ首相が出席しました。
冒頭、岸田総理大臣は「安全保障環境は一層厳しさを増し、法の支配に基づく国際秩序が脅かされている。4か国が『自由で開かれたインド太平洋』への強固なコミットメントを国際社会に示し続けることが重要だ」と指摘しました。
会合では中国を念頭に、南シナ海での威圧的で脅迫的な行動に深刻な懸念を表明し、海上保安機関や「海上民兵」の船舶の危険な使用を非難しました。
そして、インド太平洋地域で、アメリカの沿岸警備隊の船に各国の海上保安当局の要員が乗船し、連携を高める取り組みなど、海洋安全保障協力を強化することで一致しました。
このほか、サイバーセキュリティーや重要・新興技術の開発、それにがん対策を含めた国際保健や災害支援などで協力を進めていくことも申し合わせ、これらの成果を盛り込んだ共同声明をまとめました。(NHK)

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