(写真:EPA/TTXVN)
(NHK)トルコ沖のエーゲ海で24日、シリアからの難民20人余りを乗せたボートがギリシャに向かう途中に沈没しました。地元メディアによりますと、トルコの沿岸警備隊が7人を救助しましたが、これまでに子ども5人を含む11人の死亡が確認され、3人の行方がわからなくなっているということです。
現地からの映像では、疲れ果てた表情で担架に横たわり、救急車に運び込まれる子どもの姿が確認できます。当時、付近は天候が悪化していたということで、地元当局は密航を企てた疑いでトルコ人2人を拘束しました。
シリアなどからヨーロッパを目指す難民や移民の流入を抑えようと、EU=ヨーロッパ連合とトルコは去年4月からギリシャに渡る難民をトルコに送り返す措置を実施しています。しかし、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所によりますと、トルコ経由でギリシャに渡った難民や移民はことしに入ってからすでに3600人を超えていて、依然としてヨーロッパを目指して密航を試みる人たちがあとを絶ちません。