タリバンによる軍基地襲撃、死者約150人に アフガニスタン
【AFP】アフガニスタン北部マザリシャリフ近郊の陸軍基地が21日に旧支配勢力タリバンから襲撃された事件で、同国陸軍筋は22日、約150人が死亡し、負傷者は数十人に上ったと明らかにしました。
アフガン国防省は死傷者の内訳は明らかにしていないものの、大半は訓練中の若い新兵だったといいます。同省は、死者数は変わる可能性があるとしており、調査の完了を待って詳しい情報を発表する方針です。
(写真:EPA/TTXVN)
病院でけがの手当てを受けた陸軍将校は「(襲撃犯は)機関銃を搭載した軍のトラック2台で敷地に侵入し、相手かまわず発砲した。それからモスク(イスラム教の礼拝所)と食堂に入り、ひとり残らず無差別に殺害した」と説明しました。
手と腹部を負傷した19歳の兵士は、収容先の病院でAFPの取材に応じ、「(襲撃犯の)リーダー格の男がやって来て『頭を狙え』と大声で指示した。ぼくは急いで窓から逃げたが友人は殺された」と語りました。
襲撃犯らはアフガン国軍の制服を着ていたとの目撃証言があります。生存者のうち少なくとも1人はAFPに対し、基地内部の人間が犯行に協力した可能性があると語りました。