会談の様子

会談でチョン書記長は、プーチン大統領が高い得票率でロシアの大統領に再選されたことに祝意を表し、「これはプーチン大統領の指導力に対するロシア国民の信頼を示した」と述べました。また、「ベトナムはロシアとの伝統的な関係と包括的な戦略的パートナーシップを外交政策における最優先事項と見なしており、この関係強化を常に重視している」と強調しました。

チョン書記長は、「ベトナムは、国際社会の共通活動に対するロシアの積極的な貢献とロシアの東方政策を支持し、平和・独立・発展を遂げ、国際社会における威信と地位が高まっているベトナムは、アジア太平洋地域をはじめ、世界におけるロシアの長期的利益にも一致する」との確信を表明しました。

ウクライナ情勢に関して、チョン書記長は、ベトナムは関係当事者が正当な利益を確保しながら、国際法に基づいて平和的解決を探るため早期に対話を行い、敵対行為を終結させ、交渉を再開するよう希望を表明しました。ベトナムは、その方向に向けた対話と交渉の促進に積極的に貢献する用意があるとしています。

一方、プーチン大統領は、「ベトナムはロシアの友人であり、信頼にたるパートナーでもある。ベトナムとの包括的な戦略的パートナーシップの構築は、アジア太平洋地域におけるロシアの外交政策の優先事項である」と強調しました。プーチン大統領は、両国が党、国家、国会をはじめ各レベルでの訪問団の往来を強化するほか、経済・貿易・投資・科学技術などの分野における協力を拡大させ、国防安全保障の協力を促進し、国際法および各国の特定の条件に従って、既存の問題を解決するために協力するというグエン・フー・チョン書記長が提案した方向性に同意しました。

この機に、両首脳は、ベトナムとロシアとの包括的な戦略的パートナーシップの深化に関する共同声明を発表しました。同声明は、両国の伝統的な友好関係の強化、および包括的な戦略的パートナーシップを発展させるための原則を確認し、方向性を定めるものです。