(VOVWORLD) - チン首相は、UAEがドバイやアブダビの金融センター構築で培った経験を活かして、ベトナムの金融センターの設立と政策支援、または共同投資に協力してほしいと述べました。
UAE=アラブ首長国連邦への公式訪問の枠内で、現地時間の28日午前、首都アブダビでファム・ミン・チン首相は同国のアブダッラー・ビン・トゥーク・アール・マッリー経済相、およびムハンマド・ビン・ハッサン・アルスワイディ投資相と個別会見しました。
ファム・ミン・チン首とアブダッラー経済相との会見の様子 |
アブダッラー経済相との会見で、チン首相は、両国経済の連携を強化し、経験を共有することで、経済協力における新たな突破口を創出し、金融センターの開発や自由貿易地域、企業育成など、互いの強みを生かした分野での協力を推進するよう提案しました。また、UAEに対して、農水産物や生鮮果物、加工食品などベトナムの主力製品の輸入促進に加え、ハラール産業の発展支援、さらに二国間貿易額を100億ドルに引き上げる目標に向けた協力を要請しました。
これに対し、アブダッラー経済相は、CEPA=UAEとベトナムとの包括的経済連携協定の早期締結を強く期待し、同協定によるメリットを最大限に活用するための協力を強化したいと述べました。また、UAEとして、地域および国際的な主要企業や著名な講演者が集まる大規模な投資会議をベトナムで開催し、経済協力と投資促進を図る計画があることを明らかにしました。
一方、ムハンマド投資相との会見で、チン首相は、ベトナムがUAEを投資協力拡大の優先パートナーと見なしており、ハイテクや、エレクトロニクス、半導体、イノベーション、AI=人工知能、クラウドコンピューティング、IoT=モノのインターネットなどUAEの潜在力ある分野でのプロジェクトを優先的に誘致する方針を示しました。
ムハンマド投資相(左)と握手するファム・ミン・チン首 |
さらに、UAE側に投資誘致の経験を共有し、ベトナム国家イノベーションセンターとの協力を含む広範な投資協力に関心を持つパートナーを紹介するよう要請しました。
チン首相は、UAEがドバイやアブダビの金融センター構築で培った経験を活かして、ベトナムの金融センターの設立と政策支援、または共同投資に協力してほしいと述べました。
これに対し、ムハンマド投資相は、ホーチミン市とダナン市での金融センター設立支援に意欲を示し、ベトナムとUAEがともに地域で重要な役割を果たし、科学技術やイノベーションを基盤とした急速な発展を遂げている国同士であることから、相互に補完し合う多くの協力分野があると述べました。