(VOVWORLD) -アメリカ大統領選挙で勝利した共和党のトランプ氏は、国境管理などを担当する国土安全保障長官に、自身を強く支持してきたサウスダコタ州知事を起用すると発表しました。
トランプ氏は、政権の骨格を自身に近い人物で固める姿勢を鮮明にしています。
日本時間の13日に入ってきた最新の動きをまとめました。
トランプ氏は12日、声明を出し、来年1月の政権発足に向けて、国土安全保障長官にサウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事を起用すると発表しました。
ノーム知事はトランプ氏を強く支持してきたことで知られ、今回の大統領選挙では激戦州の集会に参加するなどして支援してきました。
国土安全保障省は国境管理などを担うため、ノーム知事は、トランプ氏が選挙期間中に訴えてきた国境管理の強化や、移民対策にあたることになります。
トランプ氏は声明で、近年、法的な手続きをせずにメキシコとの国境を越えて入国を試みる人が急増した問題で、ノーム知事が南部テキサス州の支援のため州兵を派遣した最初の知事だったとして「ノーム知事は国境の安全に強く取り組んできた」としています。
トランプ氏はこれまでに政権の要となる大統領首席補佐官に、みずからの陣営で選挙対策本部長を務めたワイルズ氏を、また国連大使に自身を強く支持するステファニク下院議員を起用する人事などを発表していて、政権の骨格を近い人物で固める姿勢を鮮明にしています。
トランプ氏の前の政権では閣僚や側近が更迭や辞任で相次いで交代していて、アメリカメディアは新たな政権の人選について、「忠誠心が共通した要素になっている」と伝えています。(NHK)