(NHK)アメリカでは先月の大統領選挙で選ばれた全米50州と首都ワシントンの選挙人、合わせて538人による投票が19日、各地で行われました。アメリカのメディアによりますと、投票の結果、共和党のトランプ氏が当選に必要な過半数を上回る票を得て、第45代大統領に正式に選出され、来月20日に就任することになりました。
(写真:AFP/TTXVN)
これを受けてトランプ氏は声明を発表し、「歴史的な勝利だ。私は国を結束させ、すべてのアメリカ人の大統領になるため懸命に取り組むつもりだ」と強調しました。
一方、南部テキサス州ではトランプ氏の就任に反対して、州で勝利したトランプ氏に投票しなかった選挙人が2人いたということです。
大統領選挙は先月8日に行われた有権者による一般投票の結果、トランプ氏が民主党のクリントン氏より74人多い306人の選挙人を獲得し、通常、選挙人による投票は形式的な手続きにすぎません。
しかし、今回は全米の総得票数でクリントン氏が200万票以上、上回ったほか、トランプ氏の就任を阻止しようと、選挙人に対しクリントン氏に投票するよう呼びかける動きも出たため、選挙人による投票結果が注目されていました。