(NHK)フランスの首都パリの観光名所ノートルダム大聖堂の前でハンマーを手にした男が警察官を襲ってけがをさせたあと、別の警察官に銃で撃たれて取り押さえられ、検察当局はテロの疑いもあると見て動機などを調べています。
写真=AFP/TTXVN |
6日午後(日本時間6日夜遅く)、パリ中心部のノートルダム大聖堂の前でハンマーを手にした男がパトロール中の警察官を後ろから襲ってけがをさせました。男は一緒にいた別の警察官に銃で撃たれて取り押さえられ、周囲にいた人たちにけがはありませんでした。
記者会見したコロン内相によりますと、男は所持品からアルジェリア人と見られるということです。また、男はハンマーのほかに調理用の刃物も持っていて、警察官を襲う際に「シリアのために」と叫んでいたということです。
検察当局はNHKに対して、テロの疑いもあると見て捜査を開始したことを明らかにし、犯行の動機などを調べています。
当時、ノートルダム大聖堂の中には日本人を含むおよそ900人の観光客がいて、警察の指示で一時、外に出られない状態になりました。
ノートルダム大聖堂は年間およそ1300万人が訪れる観光名所ですが、去年9月には近くでガスボンベなどを積んだ車両が見つかり、女らが過激派組織IS=イスラミックステートの指示でテロを準備していたとして拘束されています。