(産経）　イスラエルに収監されているパレスチナ人ら１０００人以上が１７日、刑務所内での「非人道的な扱い」に抗議し、無期限のハンガーストライキを開始しました。有力組織ファタハ幹部で、自らも獄中にいるマルワン・バルグーティ氏が主導しました。占領地ヨルダン川西岸では、ハンストを支持する若者らが路上でデモを行い、治安当局との衝突も起きました。

　ハンストやデモが続けば、イスラエルとパレスチナの緊張が高まる恐れがあります。イスラエル政府高官は１８日、ハンストを扇動したとして、バルグーティ氏を独房に移したことを明らかにしました。

　バルグーティ氏は米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で「パレスチナの囚人は拷問や非人道的な扱いを受けている」と主張し、こうした「人権侵害」に終止符を打つことがハンストの目的だと訴えました。