現地時間の16日午後、ベトナムのグエン・スアン・フック首相と高級代表団はベルギーのメルスブローク空軍基地に到着し、第12回ASEMアジア欧州会合の首脳会議への出席、EU=欧州連合、及びベルギー公式訪問を開始しました。4日間にわたり行われるこの訪問は、欧州理事会のドナルド・トゥスク議長、ベルギーのシャルル・ミシェル首相の招きに応じたものです。

歓迎式典の様子

首都ブリュッセルにあるエグモント宮殿で、シャルル・ミシェル首相は、フック首相一行を迎える歓迎式典を催しました。その後、両首相は会談を行い、その結果の共同記者会見に臨みました。記者会見で、両首相は、「会談は良好に成功した。席上、双方は多くの分野における協力強化を推進することで一致した。また、ベトナムとEUとの自由貿易協定の推進について討議した。両国は、ベトナム東部海域における平和と安全保障の促進に向けて互いに補助し合い、共に平和と国際法に違反した一方的行動に反対してゆく。」と明らかにしました。シャルル・ミシェル首相は、「ベルギーは農業分野におけるベトナムと協力し、ベトナムのクリーンアグリカルチャの開発を支援したい意向にがある」と強調しました。

一方、会談で、フック首相は「ベトナム高級代表団による今回のベルギー訪問は、両国関係樹立45周年記念に合わせて行われたので特別な意義を持っている。」と明らかにしました。また、フック首相は、農業、食品安全、畜産、教育養成、文化、交通運輸などの分野において協力を強化することで一致しました。

なお、会談後、両首相は、両国企業の農業、食品安全、港湾などの分野に関する協力文書などの調印式に立ち会いました。