プーチン氏、米にレアアース共同開発を提案 国防費半減案も交渉の用意
(VOVWORLD) - ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は24日、ロシアとウクライナの紛争下でロシアが実効支配している地域に埋蔵されている戦略的鉱物について、アメリカの投資を受け入れる用意があるとの考えを示しました。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(写真:AA/TTXVN) |
アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ウクライナに対してレアアースなどの資源権益を求めているとされています。
プーチン氏は、資源に関する閣僚会議を開いた後に行われたテレビインタビューで、レアアースなどの共同開発に向けて「アメリカをはじめ、パートナー諸国との協力に喜んで応じる」と述べました。その上で、ロシア国内はウクライナより埋蔵量がはるかに多いとし、希少な天然資源を有するシベリアや極東地域などでの協力案に言及しました。
さらに「いわゆる新たな領土、再びロシアのものとなった歴史的領土にもパートナーを招き入れる用意がある」と述べ、紛争の結果ロシアが実効支配しているウクライナ領を念頭に、「あの地域にも一定の埋蔵量がある。そこでもアメリカを含むパートナー国と協力する用意がある」と話しました。
また、トランプ氏が示したロシアとアメリカ、中国が国防費を半減させるという案については「良い考えだ。もしアメリカが50%削減するなら、わが国も50%削減する。中国も望めば加わるだろう」と述べ、「交渉の用意がある」と語りました。
プーチン氏は昨年、2024年の国防費と安全保障関連の支出が国内総生産(GDP)に占める割合はおよそ8.7%に達するとの見通しを示していました。ロシアは2022年以降、ウクライナとの紛争が激化して軍事費を大幅に増やしており、経済は成長しつつもインフレにも直面しています。(AFP通信)