ベトナム 国連海洋法条約友好国グループ創設国との意見交換 主催
(VOVWORLD) - 10月24日、ニューヨークの国連ベトナム代表部で、ベトナムの代表と1982年国連海洋法条約(UNCLOS)友好国グループ創設11カ国の大使・代表との会合が行われました。
席上、グエン・ミン・ヴー外務補佐官は、「過去30年間にわたり、1982年国連海洋法条約は、海洋における各国の正当な権利と利益を確保し、協力を促進するための確固たる法的枠組みとなり、持続可能な開発目標の実現、海洋の保全と持続可能な利用に関する目標14の実現に貢献してきた」と強調しました。また、創設国に対し、友好国グループがUNCLOSの価値と活力を一層促進する役割を果たせるよう、引き続きアイデアを共有し貢献することを呼びかけました。
一方、各国の大使・代表は、国連における同グループの役割の向上に対するベトナムの中心的かつ主導的な役割を歓迎しました。また、同グループの活動が海洋の管理と利用に関する様々な側面について意見交換をするための場をつくり、海洋における新たな課題に対応する上でのUNCLOSの価値を引き続き発揮すると強調しました。
こうした中、PCA=常設仲裁裁判所のマルチン・チェペラク事務局長は、UNCLOSとBBNJ=国家管轄権外区域の海洋生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する新協定の海洋紛争解決メカニズムの包括性を強調し、これらの手続きが、海域の境界画定や管理に関する法的規定の解釈と実施に関する相違の解決を目指す措置の模索で各国を支援する可能性を示していると強調しました。
なお、友好国グループは、国連において、共通の関心事項について協力するための国家間の非公式な交流・連携の形態です。UNCLOS友好国グループは、2020年にベトナムがドイツと共同で設立を提唱・主導した最初のグループです。
創設メンバーは12カ国で、アルゼンチン、カナダ、デンマーク、ドイツ、ジャマイカ、ケニア、オランダ、ニュージーランド、オマーン、セネガル、南アフリカ、そしてベトナムで構成されています。
現在、UNCLOS友好国グループは、世界のすべての地理的地域を代表する120カ国以上に拡大しています。