(VOVWORLD) - 13日、中国の広西チワン族自治区にある南寧市で、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相と中国の王毅外相の共同主宰の下で、ベトナム中国合同協力指導委員会の第14回会議が開催されました。
会議の様子 |
会議で双方は両党の協力を効果的に展開するとともに、外交・国防安全保障・国民交流などの分野における効果的な協力を維持することで一致しました。ミン副首相は中国側に対し、両国の国境検問所でのベトナム商品の通関に便宜を図るとともに、引き続きベトナムの果物に市場を開放するよう提案しました。また、四川省成都市にベトナムの貿易促進事務所を開設することに有利な条件を提示することや、ベトナムと中国を結ぶ鉄道の効果を高めて中国経由でベトナムとヨーロッパを結ぶことに便宜を図ること、越境電子商取引を強化することなども求めました。
一方、中国の王毅外相はベトナム側の提案に賛成の意を表明し、その中で、両国の国境検問所での商品の通関を確保するとともに、両国のニーズに応えて国境検問所をレベルアップさせる意向があると明らかにしました。また、中国はサプライチェーンの確保のために陸路と海路での運輸においてベトナムと緊密に連携するとともに、デジタル経済や電子商取引、再生エネルギー開発などの分野においても協力を拡大したいとの考えを示しました。
国境問題について双方は陸上国境線の管理に協力するとともに、トンキン湾内の漁業協力を目指す新しい協定に関する交渉の促進や、海上の救難救助に関する協力合意書の早期調印など海上の平和と安定の維持に集中することで一致しました。
ミン副首相は、双方は相違点への管理に取り組み、情勢を複雑化させる行動をせずに、国際法に基づいて相手国の正当な権限と利益を尊重し、ベトナム東部海域(南シナ海)の平和と安定の維持に協力する必要があると訴えました。