ベトナム、移民の権利保護を重点政策に

(VOVWORLD) - 29日午前、ハノイでベトナム外務省は(IOM)国際移住機関と共同で「2023年ベトナム移民プロファイル」の発表セミナーを開催しました。
ベトナム、移民の権利保護を重点政策に - ảnh 1ヴー外務次官補

グエン・ミン・ヴー外務次官補は基調講演で、「グローバル化が進む今日、移民の規模は拡大の一途をたどり、その影響は世界各国に及んでいる」と指摘しました。これを受け、ベトナムから海外への移住者と、外国人のベトナム入国の動向を定期的に分析・評価することが不可欠だと述べ、今回の移民プロファイル発表の意義を強調しました。

ヴー次官補は、ベトナムの一貫した移民政策として、正規の移民の推進、不法移民の防止、移民の安全確保、そして移民の権利と利益の保護といった4つの柱を強調しました。さらにヴー氏は次のように述べました

(テープ)

「ベトナムは、各国政府や国連、国際機関との協力を深め、移民管理に関する知見の共有や移民情報システムの整備を進めていきたいと考えています。また、安全で正規の移民を推進するとともに、移民過程で生じうる弱者への対策も強化していく方針です」

ベトナム、移民の権利保護を重点政策に - ảnh 2ペンブローク氏

一方、IOMベトナム事務所のミツエ・ペンブローク代表代行は、今回発表された移民プロファイルについて、「具体的なデータと分析に基づき、移民問題の多面的な理解を可能にする内容となっている」と評価し、急速に変化する国際社会において、移民問題への理解を深めることが、各国の効果的な政策立案につながると強調しました。

セミナーには政府機関や在ベトナム各国大使館、国際機関から約80名が参加し、近年の移民動向について活発な意見交換が行われました。

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