10日、ラオスの首都ビエンチャンで開催中の第44回・第45回ASEAN首脳会議と関連会議への出席を機に、ファム・ミン・チン首相は、WB=世界銀行のマヌエラ・フェッロ副総裁(東アジア・大洋州担当)と会見しました。席上、チン首相は、ベトナムがWBとの協力を重視し、深化させたい方針であると確認するとともに、WBが引き続き、ベトナムにおける高速鉄道、地下鉄、港湾、大型の空港に関する重点プロジェクトの実施のために低金利借款の供与を行うよう提案しました。
一方、マヌエラ・フェッロ副総裁は、WBが今後ともベトナムとの緊密な協力を継続するとともに、ベトナムに対しグローバルサプライチェーンへの参入、経済成長の維持、質の高い投資の誘致を支援していくと確約しました。
同日に、チン首相は、AIIB=アジアインフラ投資銀行の金立群総裁と会見しました。席上、チン首相は、AIIBに対し、ベトナムにおけるラオカイ~ハノイ~ハイフォン間、およびランソン~ハノイ間の標準軌鉄道、ハノイ~ホーチミン市間の高速鉄道に関する大規模な建設プロジェクトの実施のために低金利借款の供与や、技術移転、人材育成などを行うよう提案しました。これに対し、金立群総裁は、AIIBがベトナムにおける重点インフラ整備、高速鉄道運行向けの必要なエネルギーの確保のための資源調達を支援しいくと確認しました。