(VOVWORLD) - 中国地方に住むベトナム人をサポートする「中国地域ベトナム人協会」の設立式が18日、広島大学会館で行われました。
設立式の様子 |
留学生や技能実習生らの相談にのるとともに、ベトナム文化の紹介などの活動に取り組むとしています。
式典には、ヴー・ホン・ナム駐日大使や高垣広徳市長ら約150人が出席しました。会長に就任した同大大学院国際協力研究科のチャン・ダン・スアン准教授に、ベトナム大使館(東京)から協会設立の決定書が渡されました。ヴー大使は「居住者が多い東広島に協会ができるのは誇らしいことである。お互いの国への理解を深めてほしい」と述べました。一方、チャン会長は「日本人との交流も進め、両国をつなげる活動にしていく」と話しました。
同協会によりますと、各地域に友好親善団体があるものの、事務局には日本人しかおらず、来日したばかりのベトナム人は証明書の手続きや病気の際などに困る場合が多いとしています。このため、日常生活や勉強、仕事での相談を受けたり、案内をしたりする。文化や食べ物の紹介、祭りなどのイベントも実施します。
なお、日本法務省の統計では、2018年12月末時点、国内にいるベトナム人は33万835人で、中国、韓国に次いで3番目に多い状況です。