4日、フランスの右翼・FN=国民戦線は春の大統領選に向けた公約を発表しました。自由貿易協定の拒否やフランス人の雇用優先といった政策を掲げ、「自国第一」を憲法に明記するということです。
(写真:AFP/TTXVN)
またイギリスと同様、EU=欧州連合の離脱を国民投票で問うとしました。FNは「民衆の名のもとに」をスローガンに、反エリートを旗印にしています。リヨンで開いた決起集会で明らかにした公約は144項目です。冒頭で、「EUから主権を取り戻す」と強調しました。
国境管理や自国通貨の復活を求めて欧州各国と協議に入るということです。協議を半年間と想定した上で、主張が受け入れられなければ、国民投票でEU離脱に投票するよう有権者に働きかけるとみられます。
経済関連では、外国人の雇用に対する課税を強化してフランス人の雇用を拡大する考えです。公的機関の発注は、フランス企業を優先する方針も打ち出しました。米トランプ政権のような「自国第一」主義が鮮明です。