ベトナム共産党の第12回全国代表大会がハノイで開催されていますが、世界各国のマスメディアは、今大会の重要な意義、及び、ベトナムが収めた成果を大きく報道しています。
第12回党大会
20日、中国の新華社通信は、ベトナム共産党が提唱したドイモイ刷新事業は多くの成果を収めたと明らかにし、こうした強固な基盤により、今大会はベトナムを一段と発展させる原動力を作り出すであろうとの見解を示しました。20日付の「上海日報」も、この30年実施されているドイモイ刷新事業の成果により、今大会は国を発展させる新しい原動力を作り出すと述べました。
香港の日刊英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は、アメリカのアナリストの言葉を引用し、「今大会はベトナムの将来を決める」と報じました。日系・アジア・レビューも、第12回党大会はベトナムに新しい発展段階を切り開くであろうと述べました。
一方、経済・金融情報の配信を手がけるアメリカのブルームバーグは、ベトナム経済に対する今大会の影響を集中的に取り上げています。ブルームバーグは、ベトナムの国営企業の改革や、各国との自由貿易協定などが推進されることにより、2016-2020年期のベトナム経済の成長率は6.5%から7%に達する見通しであると述べ、ベトナムはアジア太平洋地域において最も高い成長を達成する国の一つであるとの予測を出しました。
フランスのAFP通信は、今大会は、ドイモイ刷新政策のこの30年の展開を評価する時点で開催されるものであると、大会の重要な意義を強調しました。一方、アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」は、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海を始め、世界情勢が複雑に推移している中で行われる今大会は、ベトナムの対外路線に大きな影響を与えるとの見解を出しました。
ロシアの「ネーション・ニュース」通信は、第12回大会は、世界経済へのベトナムの参入を再確認すると共に、ベトナムを急速に発展させている社会主義志向市場経済の維持を主張すると報じました。一方、20日付のドイツの新聞「ノイエス・ドイチュラント」は、ベトナム共産党は、民族解放事業を指導しただけでなく、豊かで強固なベトナムのためにも取り組んでいると明らかにしました。また、ドイツのほかのメディアは、第12回大会に向かっているベトナムの雰囲気を伝えました。