5日、ベトナム外務省は国際記者会見を行い、中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグを不法に設置したことや、この問題を平和的措置で解決しようとしているベトナムの努力に関する情報を提供しました。
記者会見の様子
外務省の統計によりますと、このおよそ1ヶ月間、国際社会の猛反発を無視している中国は、不法な行動を中止せず、ベトナムを中傷しました。
特に、中国側は、ベトナムの排他的経済水域と大陸棚に不法に設置された石油リグの活動範囲を拡大させ、護衛船を増派しました。
5月3日から、中国側は、ベトナム当局の船舶と漁民の漁船に放水したり、体当たりするなどして、漁業検査隊員12人を負傷させ、ベトナム当局の船舶24隻の破損を引き起こしてきました。
特に、ベトナム漁船1隻が中国の船に体当たりされ、転覆しました。これは非人道的な行為です。
記者会見で、レー・ハイ・ビン外務省報道官は「中国の行為は地域の平和、安定、安全保障、航海の自由を深刻に脅かしている」と批判しました。
また、アメリカがベトナムを支持していることに関し、ビン報道官は次のように語りました。
(テープ)
「地域の平和、安定、安全保障、航海の自由の維持は関係各国の共通の責任です。アメリカは世界の大国です。今後も、アメリカが地域と世界の平和に引き続き貢献していくよう期待しています」
また、中国外務省の華春瑩報道官が先ごろ、「ベトナムの船舶は中国の船舶に意図的に体当たりする」などとしたことに関し、外務省の代表は次のように語りました。
(テープ)
「華春瑩報道官の発言と中国が出した公文書の内容は事実を歪曲し、ベトナムを中傷しているものです。私達は、中国の船がベトナムの船に放水したり体当たりすることに関する証拠を持っていますが、中国側はベトナムの船舶が中国の船舶に体当たりすることに関する証拠を出すことが出来ません。中国のメディアも中国の船舶がベトナムの船舶に体当たりすることを認め、報道しています。」
外務省や、海上警察、漁業検査隊の代表はいずれも、今後も、平和的な方法で、闘争を続けると再確認しました。