(時事)韓国の朴槿恵前大統領の罷免に伴う5月9日の大統領選に向け、主要政党の候補が固まりました。
最大野党「共に民主党」の文在寅前代表(64)が支持率トップを独走してきましたが、直近の世論調査では第2野党「国民の党」の安哲秀前共同代表(55)が猛追しました。支持率が逆転する調査も出ており、「2強対決」の様相となってきました。
韓国紙・中央日報が4~5日に実施した世論調査では、文氏が38.4%で首位を守ったものの、2位の安氏が34.9%まで接近しました。
3月18~19日の前回調査では、文氏は34.7%、安氏は13.0%でした。同紙は共に民主党予備選で保守系勢力との大連立を呼び掛け、文氏に敗れた忠清南道知事の支持者が安氏に流れたと分析し、保守層の多い50~60代でも、安氏の支持率が上がりました。
さらに、候補者を文氏と安氏に絞った場合、文氏は42.7%の一方、安氏は50.7%と支持率が逆転しました。前回は、文氏が50.1%で安氏は38.6%にとどまっていました。