4月15日に平壌で行われた軍事パレードで紹介されたミサイルの一種
(写真:ロイター)
(NHK)アメリカ太平洋軍と韓国軍の合同参謀本部によりますと、日本時間の16日午前6時21分、朝鮮民主主義人民共和国が東部のハムギョン(咸鏡)南道シンポ(新浦)付近から弾道ミサイル1発を発射しましたが、直後に爆発し、失敗したと見られるということです。
米韓両軍が詳しい情報を収集し、ミサイルの種類などについて分析を急いでいます。
朝鮮民主主義人民共和国は今月5日、同じシンポ付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射し、アメリカ国防総省の当局者は、射程が1000キロに達する中距離弾道ミサイル「スカッドER」だったと見られ、発射後まもなく制御不能に陥って発射は失敗した可能性が高いとしていました。
一方で、韓国軍はミサイルがSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを地上配備型に改良した、新型の中距離弾道ミサイル「北極星2型」である可能性もあるとの見方を示し、分析を進めていました。
朝鮮民主主義人民共和国は、先月から行われているアメリカ軍と韓国軍の合同軍事演習に強く反発していました。また、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の祖父、キム・イルソン(金日成)主席の生誕105年だった15日、大規模な軍事パレードを行い、「北極星2型」などを初めて登場させており、武力行使も排除しない姿勢を示しているトランプ政権をけん制するため、新たな挑発に踏み切るおそれがあるとして、米韓両軍が警戒と監視を強化していました。