衆院選を受けた第215特別国会が11日に召集され、衆参両院の本会議において首相指名選挙が行われる予定です。自民党総裁である石破茂氏が第103代首相に選出される見通しです。石破氏は、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、公明党との連立による第2次石破内閣を発足させる運びです。

午後の衆院本会議における首相指名選挙では、石破氏と立憲民主党の野田佳彦代表による決選投票が行われる見込みです。日本維新の会、国民民主党、参政党は、それぞれの党代表に投票する方針を固めており、石破氏の得票が野田氏を上回る可能性が高いとされています。

石破氏が首相に選出された場合、組閣本部を設置し、法務大臣には自民党の鈴木馨祐元外務副大臣、農林水産大臣には自民党の江藤拓元農相が起用される見通しです。また、公明党代表に就任した斉藤鉄夫国土交通相の後任には、同じく公明党の中野洋昌元経済産業政務官が充てられる予定です。

さらに、首相指名選挙に先立ち、衆院議長には自民党の額賀福志郎氏が再選され、副議長には立憲民主党の玄葉光一郎氏が選出される見込みです。また、体調不良を理由に辞任する尾辻秀久参院議長の後任には、自民党の関口昌一氏が選ばれる予定です。（産経新聞）