米下院選、共和党が勝利に近づく-「レームダック」の議会が今週再開
(VOVWORLD) - 共和党が来年1月に下院(定数435)で多数派を維持するには218議席が必要とされていますが、AP通信は10日時点で共和党の獲得議席を213と報じています。
アメリカ連邦議会は今週、「レームダック」状態で再開します。共和党は下院の多数派維持に近づいており、アメリカの政治における圧倒的な影響力を手中に収める可能性が高まっています。同党はすでに上院の主導権を民主党から奪っています。
共和党が来年1月に下院(定数435)で多数派を維持するには218議席が必要とされていますが、AP通信は10日時点で共和党の獲得議席を213と報じています。
民主党は203議席を確保しており、依然として19の選挙区で決着がついていない状況です。ワシントン州第4選挙区では共和党候補者2名が争っており、共和党が少なくとも1議席を追加で獲得できる見込みです。
残りの選挙区の多くはカリフォルニア州にあり、広範囲な郵便投票制度の影響で開票が他州に比べて長引く傾向にあります。
共和党が下院の多数派を維持すれば、上下両院と行政府を支配する「三冠」を達成することになります。これにより、不法移民の大量国外追放やクリーンエネルギーの抑制など、トランプ次期大統領が掲げる公約や政策課題の実現がより容易になります。
また、共和党上院議員らは今週、再任を目指さないマコネル院内総務の後任を決定するための投票を行う予定です。次期上院院内総務にはスーン、コーニン両議員のほか、スコット議員が有力候補として挙げられています。
スコット氏は最近、トランプ氏支持者の間で支持を得ており、イーロン・マスク氏や保守派コメンテーターのタッカー・カールソン氏からも支援を受けています。(ブルームバーグ)