米国務長官 NATO各国に防衛費負担引き上げ求める

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ティラーソン国務長官=AFP


アメリカのティラーソン国務長官がNATO=北大西洋条約機構の外相会議に初めて出席し、アメリカが過度な防衛費を負担しているとして、各国に対し防衛費の引き上げを急ぐよう求めました。

NATOは本部のあるベルギーの首都ブリュッセルで31日、外相会議を開き、アメリカのティラーソン国務長官が初めて出席しました。

会議では、テロとの戦いやウクライナ情勢のほか、NATOが掲げている、加盟各国がGDPに占める防衛費の割合を2%以上に引き上げるという目標について議論が交わされました。

会議の中でティラーソン国務長官は「アメリカによる不均衡な支出はもう続けられない。目標に達していない国は努力を急ぎ、結果を示す必要がある」と述べて、目標の早期達成に向けた具体的な計画を策定するよう各国に求めました。

NATOのまとめによりますと、加盟28か国のうち、目標に達しているのは3.6%のアメリカや2.2%のイギリスなど5か国にとどまり、加盟国の総防衛費の72%をアメリカが占めていて、ティラーソン国務長官の発言はアメリカ側の不満を強く示した形です。

来月25日に開かれるNATOの首脳会議にはトランプ大統領が初めて出席する予定で、各国に対し防衛費の引き上げを改めて求めるものと見られます。(NHK)

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