韓中外相 11月APECでの首脳会談推進で一致

(VOVWORLD) - 韓国外交部は、趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官が28日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて中国の王毅・共産党政治局員兼外相と会談し、朝鮮半島情勢や両国関係について意見交換を行ったと発表しました。

両外相は、11月にペルーで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議や、来年韓国・慶州で予定されている同会議に合わせ、韓中首脳会談を進める方針で一致しました。

趙氏は「本日の王氏との対話が、11月のAPEC首脳会議に向けた韓中の高位級交流に関する合意を確認し、これを具体化する契機となることを期待する」と述べました。これに対し、王氏は来年韓国・慶州でのAPEC首脳会議が大きな成果を挙げられるよう、積極的に協力する姿勢を示しました。

毎年秋に開催されるAPEC首脳会議には、韓国大統領と中国国家主席が出席しており、今回の会談でも、両外相が今年と来年のAPEC首脳会議に言及したことから、韓中首脳会談開催が視野に入っているとみられます。

中国の習近平国家主席は、朴槿恵(パク・クネ)政権時の2014年7月に訪韓して以来、韓国を訪れていません。

一方で、趙氏は朝鮮民主主義人民共和国による弾道ミサイル発射やウラン濃縮施設公開などを挙げ、「北の脅威が高まる中で、韓中の高位級で戦略的意思疎通が行われることは重要な意味を持つ」と強調し、中国に対して朝鮮半島問題において建設的な役割を果たすよう求めました。中国外務省によりますと、王氏は「中国は朝鮮半島の恒久的な安定に向け、引き続き建設的な役割を果たす」と述べました。

両外相は、今年5月に北京、7月にラオスで会談を行っており、王氏は都合が良い時期に韓国を訪問し、趙氏と戦略的な意思疎通を続けることに期待を寄せました。(聯合ニュース)

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