(NHK) EU=ヨーロッパ連合は、フランスや当時の西ドイツなど6か国が1957年に「ローマ条約」を結び、その基礎となったEEC=ヨーロッパ経済共同体を設立してからちょうど60年を迎えたことを記念して、25日、イタリアのローマで首脳会議を開きました。
会議には、4日後に離脱の通知を控えるイギリスを除く27か国が参加して、「ローマ宣言」を採択し、相次ぐテロや難民や移民の流入、それに保護主義の台頭など、直面している多くの課題に、結束をさらに強めて、取り組んでいくことを確認しました。
また、今後の統合の在り方について、すべての加盟国が足並みをそろえて進めるこれまでの原則を見直し、一部の国が先行することを容認する内容が盛り込まれるかどうかが焦点となっていましたが、宣言では、明確に新たな姿勢が打ち出されることはなく、現状を維持する内容にとどまりました。