G20閉幕 “経済回復基調も下方リスク” 各国協調を確認
G20会議の参加者=Internet
G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は、世界経済は回復基調にあるものの下ぶれするリスクがあるとして各国が協調して対応していくことを確認し、日本時間の22日、閉幕しました。
ワシントンで開かれていたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は、日本時間の22日未明、2日目の議論を終えて閉幕しました。
今回の会議では、IMF=国際通貨基金がことしの世界経済の見通しを上向きに修正したことを踏まえ、経済が回復基調にあることを確認しました。
一方で、イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱交渉の行方などヨーロッパの政治情勢の先行きや、アメリカの利上げによる新興国からの資本流出への懸念などが参加国から示され、経済が下ぶれするリスクがあることも確認しました。
また、先月ドイツで開かれたG20では、保護主義的な政策を掲げるアメリカのトランプ政権に配慮する形で「保護主義に対抗する」という文言が声明に盛り込まれませんでしたが、今回の会議でも自由貿易の重要性を主張する意見が相次いだということです。
今回のG20では、前の会議から1か月ほどしか経っていないとして声明は出されませんでしたが、各国が世界経済の安定のため財政や金融、構造改革といった政策手段を総動員して対応していくことを確認しました。