ISへの空爆で市民少なくとも229人死亡 米軍発表
シリア駐屯の米軍
アメリカ軍はイラクとシリアで、過激派組織IS=イスラミックステートに対する空爆を始めて以降、この2年半の間に、一般市民少なくとも229人が空爆の巻き添えになって死亡したと見られると発表しました。
これはイラクとシリアで、過激派組織ISに対して空爆を続けているアメリカ中央軍が1日、発表したものです。
それによりますと、空爆を始めてからことし2月末までのおよそ2年半の間に、アメリカ主導の有志連合による空爆に巻き込まれて死亡したと見られる一般市民の数は、少なくとも229人に上るということです。
また、アメリカ軍は先月、イラク第2の都市モスルで空爆が行われた地域の建物が崩壊し、市民130人以上が死亡したことについて、アメリカ軍の空爆が原因の可能性があるとして調査に乗り出したほか、市民が空爆の犠牲になったという報告や情報を基に、40件以上の事案を調査しているとしています。
アメリカ主導の有志連合による空爆で死亡した一般市民は、少なくとも2831人に上ると公表していて、アメリカ軍の発表の10倍以上だとしています。