メキシコのグアハルド経済相
メキシコのグアハルド経済相は18日、環太平洋連携協定(TPP)からアメリカが離脱した場合でも、合意文書の文言を修正することで、発効は可能との見方を示しました。
日米の主導でアジア太平洋の12カ国が大筋合意に至ったTPPの合意文書には、アメリカ抜きでは発効しないとする文言が含まれています。
グアハルド経済相は、日本がリーダーシップを発揮すれば、その文言を含む条項は「問題なく」削除でき、メキシコなど他の参加国は米国抜きでTPPを発効させることのメリットとデメリットを評価することが可能だと発言しました。アメリカを除く11カ国でTPPを推進させる考えを示しました。
アメリカのトランプ大統領は今年1月の就任直後、TPPから正式に離脱する大統領令に署名しました。
TPP参加国は、ベトナムで今年11月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で貿易に関する踏み込んだ協議を行う予定です。閣僚らは5月に準備会合を開始します。
トランプ大統領は18日、アメリカ人の雇用と、政府調達における米国製品の購入を促すことを目的とした大統領令に署名しました。
グアハルド経済相はこの大統領令について、影響はまだ明らかではありませんが、北米自由貿易協定(NAFTA)に違反する可能性があると指摘しました。