ハノイ便りの時間がやってまいりました

音楽

フ　お元気ですか？皆さん、フンです。

ホ　今日はホァイです。今日のこの時間は北部山岳地帯カオバン省の観光潜在力についてご紹介しましょうか？

フ　いいですね。カオバン省は中国との国境地帯にある山岳地帯 の省で、ハノイから２５０キロあり、車で７時間以上もかかります。平均気温もホーチミンなどと比べるとかなり低くなっています。 カオバン省にはタイ族を始め、ヌン族、モン族など多くの少数民族が住んでいます。

ホ　それぞれの民族が特色ある文化がありますので、ベトナム文化を豊かにしていますね。カオバンへの道は凸凹していて、深い山が続き、ちょっと危ない気もします。でも、谷(たに)あいの地には少数民族の村が点在し、田園風景が広がっていますね。水墨画(すいぼくが)の ような切り立った岩を背景に、棚田(だなた)が続く光景は息をのむほど美しいですよね。

フ　そうですね。観光客にとってもとくに印象的なのは、どんな山おくでも、荷物を背負ったり牛を 世話する子どもや大人たちがいるということですね。

ホ　そうですね。カオバオ省を訪れて私もそういう印象を持ちましたよ。

現場の肉声　１

ホ　カオバン省には革命史跡がたくさん残っています。その一つにパクボー(Pac bo)史跡がありますね。パクボーは少数民族タイ族の言葉で、「川の上流」を意味していますよ。

フ　そうですね。パクボーは洞窟です。１９４１年から１９４５年にかけて、ホーチミン主席はこの洞窟で革命活動をしてました。パクポー洞窟の入り口には「レーニン」の泉という谷川とマルクスという名前の山があります。この名前はホーチミン主席にそう呼ばれたのです。

ホ　そうですね。それはフランス植民地主義者からベトナム民族の解放を目的としたホーチミン主席が選んだ路線でマルクスレーニン主義を示すものですよね。レーニン泉とマルクス山は現在森林に包まれています。

現場の肉声２

フ　パクボー洞窟は狭くて、１５平方メートルほどしかありませんが、１年中、湿気があります。でも、ホーチミン主席は１９４１年に中国から帰国して以来、この洞窟を選んで、革命活動を行うための居住地として使用したそうです。

ホ　そうですね。観光客はパクボーを訪れますと、ホーチミン主席の質素な生活に感動させられます。パクボーについてのカオバン省出身のホァン・チュンさんの話しを伺いました。　

「テープ」

「当時、ホーチミン主席はこの台所でお湯をしました。また、これはホーおじさんのベッドです。ホーおじさんは夜になると、この洞窟で寝ましたよ」

フ　チュンさんのはなしでした。ではここで、コーヒーブレイクにして、「パクボー森林に響く歌声」をお聴きいただきましょうか？

音楽

ホ　では話を続けましょうか？ホさん

フ　パクボーは歴史的価値をもつ地名ですので、この史跡を訪れる観光客は益々増えています。これについて、パクボー史跡の近隣地域に住んでいる住民ホァン・ティ・ツックさんは次のように語りました。

「テープ」

「パクボーを訪れる観光客が一番多い時期は５月１９日と４月３０日です。ですから、５月１９日はホーおじさんの誕生日であり、４月３０日は、南部解放・国の統一を記念する日ですから。外国人観光客もいますよ。観光客はかつてのホーおじさんの居住地を訪れた後、感激して泣いた人もいますよ。」

フ　ツックさんのはなしでした。パクボー史跡の他に、美しい観光スポットが沢山あります。グォム・ガオ(Nguom Ngao)という洞窟は毎年、観光客のべ１千人を誘致しいています。グォムガオは少数民族タイ族の言葉で、「トラの洞窟」を意味しています。

ホ　そうですね。ですから、昔から伝わる伝説によりますと、昔、この洞窟には、トラが沢山いました。そこは石灰石の洞窟で、紀元前３億年から形成されたそうです。洞窟には　動物の形をした鍾乳石が沢山あり、観光客を魅了します。

フ　そうですね。

ホ　この洞窟を訪れたハノイ市のマィン・タンさんは次のよう感想を述べています。

「テープ」

「私はハロン湾やランソン省にあるタム・タィン、ニタィン洞窟を訪れる機会がありました。でも、グォンガオ洞窟は人間の手が加わっていないので、そのまま自然風景を持っています。本当に魅力的な観光スポットですね」

ホ　タィンさんの話でした。また、まったく逆の方向ですけどバンゾックの滝も国内外観光客の魅力的な観光スポットとなっていますね

フ　そうですね、中国 との国境の山間(やまあい)に、全長300メートル、高さ50メートルのベトナム最大級のバンゾックの滝があります。この滝はベトナムの大自然と見られています。

ホ　そうですね。現在、バンゾックの滝にはホテルやウォーターパークなどの施設が作られ、中国人観光客もどんどん受けいていくようですね。

フ　カオバン省の観光潜在力は本当に豊かですね。でも、同省は様々な困難を抱えています。そのため、日本政府はカイバオ総合病院の建設を支援するとともに、少数民族タイ族の小学校をも建設しました。　

この援助はカオバン省の住民たちに対する日本人の思いを示すものかもしれませんね。

ホそうですね。ではおしまい、歌一曲をお送りして、今日のハノイ便りを終わりにしましょう・

ホ　リスナーの皆さん、今日のこの時間は北部山岳地帯カオバン省の観光潜在力についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りはこれで終わります。又、来週お会いしましょう。ご機嫌よう　　　　　　　　　　　　　　

こちらはベトナムの声放送局です

それでは、今日のこの時間は終わります

リスナーの皆さん、さようなら。