ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。2009年、ベトナムの伝統的歌唱カーチュがユネスコ国連教育科学文化機関により、世界無形文化遺産として認定されてから4年たちますね。
ホアイ そうですね。この4年間、ベトナムはカーチュの維持、保存に力を入れてきましたが、この芸術が共同体の中でさらに普及されるように引き続き努力しなければなりませんね。
アン そうですね。今日のこの時間はカーチュの維持、保存についてご紹介しましょうか?ホアイさん。
ホアイ 大切なことですね。統計によりますと、現在、ベトナムの15の省や市ではカーチュ・クラブが結成されています。その内、ハノイには22のクラブが活動を行っています。
アン カーチュが世界無形文化遺産に認定されてから、ハノイはカーチュの維持、保存の先頭に立っています。現在、ハノイにはハノイのカーチュクラブ、タイハ・クラブ、文廟クラブなどカーチュを歌う有名なクラブの他、いくつかの文化会館や家族でもカーチュクラブがあります。
現場の音
ホアイ これはハノイ旧市街にあるキムガン集会所で行われたハノイのカーチュクラブの様子です。長年にわたり、このクラブは毎週、水曜、金曜、日曜日に、カーチュの公演をしています。
アン ハノイ・カーチュ・クラブの責任者であるレ・ティ・バク・バン( Le Thi Bach Van) さんによりますと、現在、様々な娯楽活動が普及されている中で、カーチュは多くの困難に直面しています。多くのカーチュ・クラブは公演の場を移したり、公演回数を減らしたりするなどをしなければなりません。バク・バンさんは次のように語りました。
(テープ)
「この前、私たちは毎月、25~26回にわたり、カーチュを公演していましたが、現在はその回数は減っています。とても残念だと思います。私たちは営業ではなく、カーチュを維持、保存のために芸術活動を行っていますので、困難に直面していても頑張ります」
アン バクバンさんの話でした。では、この辺でちょっとティタイムにしましょう。
「 」 をお送りしました。
話を続けましょう。一方、ハノイ旧市街のマーマイ通り87番地にタンロン・クラブはカーチュを公演しています。ここでの観客はかなり安定していますが、大部分は外国人観光客です。タンロン・クラブは国内の人々にカーチュを公演するため、各旅行会社と協力して、公演を行っています。また、タンロンクラブの責任者はカーチュの若い歌い手の育成にも配慮しています。タンロンクラブの責任者ファム・ティ・フェ( Pham Thi Hue) さんは次のように語りました。
(テープ)
「タンロンクラブの若い歌い手は他のクラブより多くいます。これはよいことです。若い歌手は誰もがカーチュを好み、熱心に公演活動をしています」
ホアイ ファム・ティ・フェさんの話でした。ハノイにあるカチュー・クラブの他、ハノイ郊外にあるフースェン県のチャン村、ドンアイン県のローケ村、中部ゲーアン省、ハティン省などにも幾つかのカーチュクラブが活動を行っています。
アン 実際、多くのカーチュクラブは事業活動を維持するため、あらゆる手を尽くさなければなりませんが、地元の行政府と住民の関心を受けているカーチュクラブは事業活動を順調に行っています。
ホアイ その一例として挙げられるのはドンアイン県のローケ村のカーチュクラブです。毎年、ドンアイン県の行政府はこのカーチュクラブの活動におよそ5千万ドン、約25万円を支給すると同時に、カーチュの習得コースを開きました。
アン その他、ハノイに隣接するバクニン省は元々民謡クァンホの発祥地として有名ですが、この地方ではカーチュもよく上演されています。現在、バクニン省は「2013年から2020年までの民謡クァンホとカーチュの維持とその価値を発揮するプロジェクトを実施しています。
ホアイ ベトナム文化スポーツ観光省はカーチュの維持保存のため、様々な対策を取っています。その一例として挙げられるのが今年8月に、ハノイで、カーチュの全国フェスティバルが行われるということです。
アン このフェスティバルの目的はカーチュの持ち味を宣伝、広めると同時に、2010年から2014年までのこの5年間におけるカーチュの保存活動を総括するためのものです。
ホアイ また、このフェスティバルは社会全体がカーチュの維持、保存に対する関心をさらに集めると共に、カーチュの保存で活躍しているアーチストらの貢献を顕彰するチャンスとなりますね。
アン そうですね。では、おしまいにカーチュをお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
「歌」をお送りしました。
リスナーのみなさん。今日のこの時間はカーチュの維持、保存についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はこれで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。