ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。今年の5月7日はディエンビェンフー作戦勝利60周年を記念しますね。
ホアイ そうですね。この数ヶ月間、ベトナムではこの記念の日を祝うためにさまざまな活動が活発に行われましたが、今日のハノイ便りでは、ディエンビェンフー勝利博物館を訪れましょうか?
アン いいタイミングですね。ディエンビェン省に足を運ぶ観光客はA1丘、ムオンタイン野原などディエンビェンフー作戦にかかわる戦跡を見学する他、ディエンビェンフー勝利博物館は必見の場ですね。
ホアイ そうですね。ディエンビェンフー勝利博物館はディエンビェン省ディエンビェンフー市ムオンタイン地区にあります。この博物館には270の品々と写真200点が展示されています。
アン これらの現物はディエンビェンフーの戦略的な位置、ディエンビェンフーにおけるフランス軍の要衝、ベトナム共産党がディエンビェンフー作戦を指導する路線、ディエンビェンフー勝利の影響、および、今日のディエンビェンフーという5つのテーマに沿って展示されています。
ホアイ この博物館の庭には大型の大砲、戦車、各種機関銃などが展示されています。これらの現物は来館者に強い印象を与えています。これらの武器はディエンビェンフー作戦の勝利に重要な貢献を果たしたものばかりですね。
アン また、博物館に入るとすぐに見かけるのがホーチミン主席とボーグェンザップ将軍の像です。ホールに置かれたこれらは1954年1月初旬、ボーグェンザップ将軍がディエンビェンフーの戦場に向かう前に、ホーチミン主席とザップ将軍が話している様子を再現しています。
ホアイ 次はディエンビェンフー作戦にかかわる品々と写真が展示される空間です。ディエンビェンフー勝利博物館の来館者の中には外国人も多くいます。彼らはガイドを頼まずに、自分で博物館を見学しています。イギリス国籍のロッドニー( Rodney)さんは奥さんと共にモノクロ写真を真剣に見ています。ロッドニーさんは次のように語りました。
(テープ)
「私たちは昨日ディエンビェン省に着たばかりですが、今日、ディエンビェンフー作戦の戦場を訪れます。最初に訪れるのはディエンビェンフー勝利博物館にしました。この博物館は面白いです。ここに展示されている写真は私たちに深い印象を与えました」
ホアイ ロッドニーさんの話でした。では、この辺でちょっとティタイムにして、歌をお聴きいただきましょう。
「ディエンビェンのメロディー」 をお送りしました。
話を続けましょう。また、この博物館にはディエンビェンフー作戦に、ベトナム人民軍とフランス軍が対戦したそれぞれの戦いを具体的に表現する模型が設置されます。その他、ディエンビェンフー作戦をモチーフにしたドキュメンタリー映画も上映されます。フランス人の来館者Didialさんはベトナム人の民兵がディエンビェンフー作戦に物資を運ぶため使われた自転車を見て、驚きました。Didialさんの話です。
(テープ)
「この博物館で、私たちは民族の独立を勝ち取るためベトナム国民が行った闘争を理解できるようになりました。私たちはこの60年間、ディエンビェンフー作戦に関して、映画や本では知っていましたが、今日は自分の目で、この作戦にかかわる品々や写真を見ました。とても感激しています」
ホアイ 来館者の中にはかつての戦争中に参戦したベトナムの復員軍人も多くいますね。
アン そうですね。復員軍人であるチャン・ティ・スアン( Tran Thi Xuan) さんは次のように語りました。
(テープ)
「かつて自分が戦場に参戦した経験があるので、この博物館を見学すると戦争時代を思い出してしまいます。私はディエンビェンフー作戦に参加しなかったが、ベトナムがこの作戦に勝利を収めたことを誇りに思っています」
アン スアンさんの話でした。今年のディエンビェンフー作戦勝利60周年を記念するにあたり、この博物館はディエンビェンフー作戦に参戦した復員軍人、国内外の歴史学者から寄贈された数多くの品々を受け取りました。これらの品々がディエンビェンフー作戦にかかわる資料を豊かにするものですね。
ホアイ そうですね。では、おしまいに歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
「北西地域への道」をお送りしました。
リスナーのみなさん。今日のこの時間はディエンビェンフー勝利博物館についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。