(VOVWORLD) - 第31回東南アジア競技大会(Sea Games31)が5月12日から23日までベトナムで開催されます。ベトナムの政府と国民は今大会をベトナムのイメージアップを図るチャンスとして成功に向けた決意を固めています。
東南アジア競技大会(Sea Games)は東南アジアスポーツ連盟が主催する総合競技大会で、東南アジア地域の友好、理解、平和と、オリンピック・ムーブメントの振興を目的としています。1959年に第1回大会がタイで開催されて以降、ベトナムでこの大会が行われるのは今回が2回目です。1回目は2003年に行われました。
第31回東南アジア競技大会を祝う看板 |
「より強い東南アジアのために」をテーマとした第31回東南アジア競技大会では、東南アジア11ヵ国から約1万人の選手が40競技、526種目を競い合います。ハノイでは開会式と閉会式を始め、多くの種目の競技が行われますが、ハイフォン市やバクニン省、バクザン省、ハイズオン省、クアンニン省などハノイ周辺の11の省・市でも幾つかの種目が開催されます
今大会の準備に、組織委員会は、大会の安全確保、交通、医療など9つの小委員会と、1つの調整センターを設立しました。ハノイと11の省・市は2020年の半ばから準備作業を始め、現在ほぼ完了しています。スポーツ体育総局のレ・ティ・ホアン・イエン副総局長は次のように語りました。
(テープ)
「第31回東南アジア競技大会の準備は最終段階に入りました。ハノイを始め、開催地として選ばれた地域では、大会用のインフラ整備や、会場と町の飾りつけ、ボランティアの募集などすべてがほぼ完了しています。また、ベトナムのイメージアップとより強いASEAN共同体づくりを図る今大会の開幕式典と閉幕式の式典は、華やかで意義深く、世界各国の人々に強い印象を与えられるものとなるよう望んでいます」
また、今大会の組織委員会は、ボランティアを「大会の顔」と見なし、その選定と訓練に力を入れてきました。これまで、3000人のボランティアが選ばれ、各種訓練を集中して実施し、本番に備えています。ボランティアの一人、ハノイオープン大学の学生、チャン・ティ・タイン・チャさんは次のように語りました。
(テープ)
「小中学校のカリキュラムに、ベトナムで開催された2003年の第22回東南アジア競技大会を理解する情報が組み込まれており、大変良い印象を持っていました。将来また、東南アジア競技大会がベトナムで行われることがあれば、ボランティアになりたいという夢を持っていました。そのため、今大会のボランティア募集のお知らせが大学に届いた時、すぐに申し込みました。私はボランティアとしての役割を立派に果たす決意です」
ハロン市の室内競技場 |
クアンニン省では7つの競技が決定しており、ビーチバレーとトライアスロンの競技がトゥアンチヤウ島で行われます。トゥアンチヤウ島のインフラ整備担当ディン・ヒュー・チュンさんは次のように語りました。
(テープ)
「私たちは砂をビーチバレーのコートに敷く作業を完成しました。トライアスロンの準備作業も組織委員会の要求通り行っています」
先ごろ、ファム・ミン・チン首相は、ハノイ市内にあるハノイ国立スポーツ訓練センター、ミーディン室内競技場、ミーディン国立スタジアムを訪れ、第31回東南アジア競技大会の準備作業を視察しました。チン首相は今大会に出場するベトナムの選手たちを激励し、選手たちに対し、一生懸命練習して力いっぱい試合に臨むとともに、平和の特使、各民族との友好の特使になるよう呼びかけました。また、「今大会は地域におけるベトナムのスポーツの威信を内外に示すとともに、ベトナムの国土や人々を紹介する機会ともなり、ベトナムのイメージアップにつながるであろう」と述べ、今大会を成功させる決意を示しました。