ハノイ便りの時間がやってまいりました。
ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。ベトナムでは一年を通して、お茶がよく飲まれています。道端の茶店から、各家庭で、そして、高級レストランなど、お茶はどこでも飲まれています。
ホアイ お茶は友人とあるいは知らない人々との出会いの時に、よく出される飲物です。そんな店に行くとお客さんはお茶を味わうだけでなく、リラックスした一時を過ごすことができます。
アン 今日のこの時間はそんなベトナム人のお茶を飲む習慣についてお話しましょう。
ホアイ 大切なことですね。ベトナムは「茶のゆりかご」と言えるかもしれません。喫茶の習慣やお茶栽培の発展は、ベトナム民族の発展の歴史と密接にかかわっています。
アン むかしからベトナム人は富裕層でも、貧しい人でも、お茶を飲む習慣を持っていました。 今日、ベトナムではお茶でお客をもてなす習慣があります。
ホアイ アジア諸国と同じように、ベトナム人にとってお茶は昔から欠かせない飲の物でした。また、家族団らんの時、人々は急須のお茶を囲んで、話をします。
アン ベトナムでは食事をしながらあるいは食後に緑茶を飲むのが一般的です。北部ではお茶のことをチェー<CHE>、南部ではチャー<TRA>と呼びます。気候が暑い南部では熱いお茶に氷を入れたチャダー<TRA DA>という冷茶を、北部ではチェーノン<CHE NONG>という温かいお茶をよく飲みますね。
ホアイ そうですね。では、この辺でちょっとティタイムにして歌をお聴きいただきましょう。
「歌」でした。話を続けましょう。家でお茶を飲みますが、大切なお客さんや友人と出会う場所でも、多くの人々は喫茶店を選びますね。
アン そうですね。賑やかなハノイの街の中にも落ち着いた雰囲気の喫茶はたくさんありますが、ドンダ区チュン・リェット ( Trung Liet) 通り65番地にあるティンソンというお店があります。今日のこの時間はこのお茶の店に行ってみましょう。
ホアイ いいですね。ティンソン喫茶店は緑があふれた建築であり、この店に入ると、外の空間とまったく違う世界に入ったような感じがします。
アン 店の常連客ビックゴック(Bich Ngoc)さんは次のように語っています。
(テープ)
「私は多くの喫茶店に行きましたが、この店は美しい、独特の建物ですから、とても好きです」
アン ビックゴックさんの話でした。この店は2階建てで、個室のコーナーに分かれています。店内の光は壁の絵画と提灯でライトアップされています。そして、店内はいつも穏やかな音楽が流されています。
ホアイ 友達と一緒にこの店によく行く銀行員のグェン・ヒュ・タイさんは次のように語っています。
(テープ)
「そのティンソン喫茶店に行ったことがあります。店の空間は広くて、いつもバラの花と蝋燭の光があり、ロマンチックな雰囲気です」
ホアイ タイさんの話でした。しかし、この喫茶店が最も魅力的なところは店内に様々なお茶が用意されているということです。宮廷のお茶、ハス茶などそれぞれは独特な香りと味わいがあります。これらのお茶を味わうと、お客さんは自然の香りを味わうような感じがします。この店の創始者の一人であるファム・ホン・ベットさんは次のように語りました。
(テープ)
「お客様に馴染み深いお茶の店になることを望んでいます。私たちの店に来ると、お客様は親しみやすい空間で独自の味のお茶を味わうことができるでしょう」
ホアイ ティンソン喫茶店はベトナム人のお茶の楽しみ方を豊かにしていますね。
アン そうですね。では、おしまいに歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
「歌」をお送りしました。
リスナーのみなさん。今日のこの時間はベトナムのお茶を飲む習慣についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。