南部クメール族の伝統的歌劇のズーケ

ハノイ便りの時間がやってまいりました。

ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。

アン こんにちは。アンです。南部メコンデルタ地域は肥沃な土壌に恵まれ、様々な熱帯の果物と米の最大産地として知られています。そこはキン族の他、少数民族のクメール族、ホア族、チャム族の居住地でもあります。

ホアイ メコンデルタ地域には独特な文化がありますが、その中に、伝統的歌劇のズーケ( Du ke) があります。今日のこの時間は南部クメール族の伝統的歌劇のズーケについてご紹介しましょうか?

南部クメール族の伝統的歌劇のズーケ - ảnh 1

アン はい。いいですね。ズーケはクメール族の創作芸能で、舞台を芸術的に演出し、仏教を讃え、仏教の思想を伝えるためのものです。この芸能が旧正月のテトに、寺院で上演されます。ズーケには歌唱、舞踊、詩吟を民間の手法に従って演劇するものですから、生まれた直後、クメール族の人々により好まれていますね。

ホアイ そうですね。ズーケの出所に関して、様々な説がありますが、大部分はズーケは南部メコンデルタに19世紀初頭に生まれ、ホア族とキン族の伝統的歌劇であるカイルオンの深い影響を受けています。ベトナムの各少数民族の文学芸術協会の副会長でズーケを研究しているソン・ルオン ( Son Luong) さんは次のように語りました。

(テープ)

「ズーケという舞台劇は南部クメール族により創作され、キン族、クメール族、ホア族の文化の影響を受けています。こうしたことから、私たちはこの芸能を保存したいのです。これはベトナム共産党と政府の大きな主張です」

南部クメール族の伝統的歌劇のズーケ - ảnh 2



ホアイ ソン・ルオン会長の話でした。ズーケがカンボジアでも演奏され、カンボジアの人々に好まれるようになりました。長年にわたり、ベトナムのいくつかのズーケ芸術団はカンボジアで公演を行いました。南部チャビン省のクメール族の芸術団のキム・ティン( Kim Thinh) 団長は次のように語りました。

(テープ)

「私たちは国内だけでなく、カンボジアでも公演を行いました。1979年以来、13回にわたり、カンボジア公演を行いました。カンボジアの人々はこの芸術が大好きです。観衆が1万人にもなる公演もあります」

ホアイ キム・ティン団長の話でした。では、この辺でちょっとティタイムにして、音楽をお聴きいただきましょう。

「   」 をお送りしました。

話を続けましょう。南部の伝統的歌劇であるカイルオンと同じように、ズーケは南部メコンデルタに住むクメール族の伝統文化に重要な意義を持っています。アン ズーケ芸術の演者を育成するため、南部チャビン省の文化芸術専門学校ではズーケの芸人を育成するクラスを試験的に開き、26人が在学しています。チャビン省の文化芸術専門学校のレ・ティ・ミー・ハー校長は次のように語りました。

(テープ)

「文化スポーツ観光省は歌劇部門の芸人を育成しますが、ズーケ芸術の演者を育成するクラスがありません。そのため、ズーケのクラスを開く時、文化スポーツ観光省のカリキュラムと自分たちが作成したカリキュラムを合わせなければなりません。このクラスに在学している学生はズーケを上手に演奏できるようになりました。」

南部クメール族の伝統的歌劇のズーケ - ảnh 3


アン ミー・ハー校長の話でした。先頃、チャビン省で、南部のクメール族のズーケ芸術に関するシンポジウムが行われました。シンポジウムに参加した代表は、ユネスコがズーケ芸術を人類の無形文化遺産として認定されるように申請書類の準備について話し合いました。

ホアイ ズーケ芸術が人類の無形文化遺産として認定されるかというかを問わず、文化活動に携わっている人々は現在、ズーケの保存活動に全力を尽くしていますね。

アン そうですね。では、おしまいに歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。

「歌」をお送りしました。

リスナーのみなさん。今日のこの時間は南部クメール族の伝統的歌劇であるズーケについてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。  

 Chao cac ban。

 

 

 

 

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