多くの未熟児、低出生体重児の育成に成功:ベトナムの医師の能力示す
(VOVWORLD) -在胎週数およそ25週で壊死性腸炎を患った600グラムの赤ちゃんの治療に成功したということです。赤ちゃんの入院期間は5か月近くと過去最長となっいます。この成功は、ベトナムの産婦人科医の業務能力と熱心な精神を示しました。
近年、ハノイ市内の中央産婦人科病院は、在胎週数24~25週で生まれた多くの赤ちゃんの育成に成功しており、その中には体重がわずか400~500グラムの赤ちゃんもいました。ごく最近の例で言えば、在胎週数およそ25週で壊死性腸炎を患った600グラムの赤ちゃんの治療に成功したということです。赤ちゃんの入院期間は5か月近くと過去最長となっいます。この成功は、ベトナムの産婦人科医の業務能力と熱心な精神を示しました。
未熟児のケア・治療に従事するファム・ホアン・タイ医師は次のように語っています。
(テープ)
「病状がまだ安定していない赤ちゃんに対しては、退院させません。というのは、病状が悪化したら、治療は極めて困難になるからです」
未熟児、低出生体重児をケア、治療、育成することは難しいことですが、壊死性腸炎を患った赤ちゃんの場合に、医師は、厳格な衛生的および医学的条件の下で常にモニターしなければなりません。赤ちゃんの体重が2.2kgに達するまで育ったところで、退院しました。赤ちゃんの親族は次のように語っています。
(テープ)
「家族は、中央産婦人科病院の医療スタッフ、特に、およそ150日間にわたって、子どものケア、治療に当たったお医者さんに感謝申し上げます。お医者さんは子どもの義理の父、義理の母にあたります」
続いて、今年初めに、中央産婦人科病院の医師は、在胎週数25週で500グラムで生まれた赤ちゃんの育成に成功しました。この赤ちゃんの母親は、カナダ在住ベトナム人であり、子癇前症を患っており、4 回も妊娠し、外国で治療を受けましたが、すべて成功しませんでした。ベトナムの中央婦人科病院で、無事に出産することが出来、さらに、子どもも元気に育ちました。
(テープ)
「我が家に素晴らしいことを与えてくれた中央婦人科病院のお医者さんに感謝申し上げます。今でも、夢を見ているような感じです」
10年余り前に、ベトナムの産婦人科部門は、体重500グラムの未熟児の育成にはじめて成功しました。特に、1000グラム未満で生まれる超低出生体重児の救命率は2011年には18%でしたが、2023年現在には40%に上っています。新生児ケア技術が世界で最も近代的なアメリカでは、500グラムで生まれる超低出生体重児の救命率は41%ですが、中央婦人科病院では、31%に達しています。
クオン院長(中央) |
中央婦人科病院のチャン・ザン・クオン院長は、これらの成功を通して、医師らは多くの貴重な経験を身につけたと明らかにし、次のように語っています。
(テープ)
「まずは、 未熟児をケアするに際して、完全な無菌、感染対策が必要です。次は、赤ちゃんに丁寧にケアすること。そして、出来るだけ早く赤ちゃんに食べさせることです。そうすることで、赤ちゃんは、体力があり、栄養を自分で調整することが出来るからです。私たちは、それぞれの在胎週数で生まれる新生児に相応しいケア計画を立案しました。中央婦人科病院は未熟児のケアを誇りに思っています。」
これまでに、中央婦人科病院の医療スタッフの努力のお陰で、数千人の子どもは、2度生まれたのと同じです。中央婦人科病院の医療スタッフは、近代的医学技術をマスターして、多くの家庭と社会全体に幸せをもたらしています。