ハー こんにちは、ハーです。
アン こんにちは。アンです。近年、ベトナムと日本との関係はあらゆる分野において発展してきましたが、今日のこの時間は教育分野における日本とホーチミン市との協力関係についてお伝えします。
ハー 日本とホーチミン市との協力関係は様々な分野に展開されてきましたが、教育は際立った成果を収めていると言えます。
アン この数年、日本の多くの企業がホーチミン市にある各学校に、近代的、かつ、親しみやすい教育環境づくりを目指し、多くの支援活動を行ってきました。
ハー その一例としてあげられるのは2012年、味の素グループはホーチミン市教育養成局と協力して、おいしくて栄養バランスのよい給食メニューの開発と試験導入を実施したということです。
アン なぜ、味の素グループはこの分野に投資したんですか?
ハー 味の素グループはベトナムでは学校給食がない地域がまだ多くあること、また、給食がある都市部の小学校でも栄養バランスの点で困難なためのようですね。
アン そして、2013年、同グループは地元の食文化の特徴を活かしたメニューブックを作成して、メニューの標準化を図ると共に、児童向けの栄養教育材も作成し、毎日の給食前に食育の時間を導入しました。
ハー ホーチミン市第11区にあるチュン・チャック小学校はこの給食プロジェクトを実施する学校として選ばれました。味の素グループからの13億ベトナムドン(約650万円)の支援金により、同学校の食堂には近代的な設備が導入され、食材の仕入れから加工まですべてが厳しく管理されるようになりました。チュン・チャック小学校のファン・バン・チ ( Phan Van Tri) 校長は次のように語りました。
(テープ)
「この食堂は食品の安全衛生の確保と給食調理担当者の仕事を減らすことに寄与しています。生徒らはおいしくて、食品の安全衛生が確保された食事を食べられるようになります」
ハー その他、ホーチミン市と日本との教育協力は人材育成、技術移転などの分野でも展開されています。 長年、ホーチミン市の農林大学は神戸、九州、大阪、佐賀、広島 などにある日本の20の大学や研究所と協力して、教育協力プログラムを展開してきました。
アン この協力プログラムの実施により、両国の学生75人が互いに交流したり、両国の生活を体験したりしてきました。ホーチミン市にあるホアセン大学のPRと報道担当者ディン・ラン・アイン ( Dinh Lan Anh) 女史は次のように語りました。
(テープ)
「文化と教育分野における交流は両国関係を発展させる基礎となりました。今後の卒業生は様々な企業や会社に就職しますが、彼らはベトナムと日本との協力関係を強化してゆくことでしょう。」
アン 職業教育分野における両国間の協力は多くの成果を収めました。極東短期大学のチャン・タイン・ハイ学長によりますと、「2014年、同学校は名古屋県にある中日本自動車短期大学と協力関係を結びました。今年4月、極東短期大学のいく人かの講師が中日本自動車短期大学に派遣され、電気自動車、ハイブリッド車に関する研修を実施します。また、幾人かの学生は中日本自動車短期大学に1年半に留学するため、日本に派遣されます。
ハー 極東短期大学は中日本自動車短期大学との協力を進める他、介護福祉士、看護師、建設、機器などの分野において、日本と協力関係を結んでいます。極東短期大学のチャン・タイン・ハイ学長は「日本との協力により、同校の教育方法も変化がある」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは実践と世界の基準に見合うように、教育科目を選びました。一方、学生が習得している職業に対する意識が高められることから、学習に全力を尽くしています」
ハー 日本との教育協力プログラムを実施すると共に、ホーチミン市の教育養成局は日本語教育を精力的に進めてきました。同市は日本文化交流基金と連携して、市内の中学校と高校の日本語教師を対象に、日本語研修を行いました。その他、同市は40の日本語教育センターに運営許可証を発行しました。
アン 教育分野で展開されてきた日本との協力のおかげで、ホーチミン市の教育活動の質が強化され、地域と世界の基準に接近してきました。
ハー この協力は40年以上前に樹立されたベトナムと日本との関係にも寄与していますね。
では、おしまいに一曲お送りしましょう。「~」です。
(曲)
「~」をお送りしました。
今日のハノイ便りは、教育分野における日本とホーチミン市との協力関係についてお伝えしました。それでは、今日はこのへんで。