ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。首都ハノイは他の国の首都に見られない多くの光景やものがありますが、その中の一つは天秤棒を担ぎながら、物売りをしている人々の声があちこちに響いていることでしょうか。
ホアイ そうですね。今日のこの時間は物売りの呼び声についてお話しましょうか。
アン はい。いいですね。ハノイの新しい日は通りで掃除をしている環境衛生会社の従業員がほうきを使ってはく音や小路まで聞こえる呼び子の声から始まります。その呼びかけ声は時々、まだ眠っている人々の目覚ましになりますね。
現場の音
アン これは呼び子はパンやモチなど朝食を売るトゥイさんの声です。夏ならば、朝は5時半、冬なら6時に彼女は菅笠ノンをかぶり、顔にマスクをして、古びた自転車に乗って、自宅を出てハノイ市ハイバーチュン地区の隅々まで行きます。毎朝、トウィさんは3時ごろに起きて、売り物を準備します。トウィさんは次のように語りました。
(テープ)
「私はこれらのモチを売り歩いて、6~7年になりました。収入は月におよそ150万から200万万(約1万円)程度です。この仕事はかなり大変です。特に、朝は早く起きなければなりません。でも、長くやっているので慣れました。病気になっても休みません」
アン トウィさんの話でした。では、この辺でちょっとティタイムにして歌をお聴きいただきましょう。
「ハノイと私」( Ha Noiva toi) をお送りしました。話を続けましょう。ハノイでの呼び売りという職業はおよそ百年前からありました。昔の人々は天秤棒を担ぎ、おこわやパン、タニシ入りカニ汁ブンBun ocなどを呼び売りしましたが、今の呼び売りの人々は売りものを自転車に乗せて、呼び売りします。
ホアイ 売り物は食べ物から衣服まで様々です。彼らはほとんどハノイ郊外、又は、北部フンイェン( Hung Yen) 省、ハイズオン( Hai Duong) 省、ハーナム( Ha Nam) 省などハノイの周辺にある各地方からの貧しい農村の人々です。そのため、呼び売りの声も様々です。
アン 昔はその売り手自身の声でしたが、今は、拡声器や録音機などにより補助されます。
現場の音
ホアイ 手のひらぐらいの大きさの電池とそのほぼ同じの大きさの拡声器を古い自転車にくくりつけ、ハイズオン省のタ・バン・ヒェン( Ta Van Hien) さんはハノイのいたるところに行って、廃品回収の鉄クズを買います。
(テープ)
「前は自分の声でしたが、毎日、夜になると声が枯れて、抗生物質を服用しなければなりませんでした。今は、拡声器と録音ラジカセなどがあるので、大分 楽になりました。値段は安いので、壊れたらまた新しいものを買います」
現場の音
ホアイ ハノイの人々にとって、呼び売りの人から買い物をするのはとても便利です。ハノイ市内のバクマイ通りに住むビンさんは次のように語っています。
(テープ)
「私はよく呼び売りの人から買い物をしています。これらの人々は自宅のドア前まで来るのでとても便利です。私はよく朝食を買います。」
現場の音
ホアイ ハノイは千年以上の歴史を持っています。現在、この町には多くの村が存在しています。この町には呼び売りの声を含め、多くの特別なものがあります。
アン これらのものはハノイを離れて暮らす人々だけでなく、この町に一度足を運んだことのある観光客にとって忘れがたい印象を与えていますね。
ホアイ そうですね。では、ここで歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
Thuy Chiが歌った 「旧市街」( Pho co) でした。リスナーのみなさん。今日のこの時間はハノイの物売りの呼び売りの声についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。