(VOVWORLD) -南部メコンデルタ稲研究所・植物保護科担当グエン・フォン・ラン博士は、多くの農民から農業生産向けの科学研究に夢中になった人として知られています。先ごろ、ラン女史は、農業関連科学の研究において優れた成績を収めたことで、農業農村開発大臣から賞状を受けました。
ラン女史は、1990年に南部メコンデルタ稲研究所に勤め、研究活動を開始しました。2016年∼2017年までの冬春期に、メコンデルタ地域の各省では稲の害虫が発生し、約10万ヘクタールの稲作に深刻な被害をもたらしました。こうした実情を見て、ランさんと同僚たちは、「メコンデルタ地域におけるイネの害虫の発生・繁殖、その管理措置の研究」に着手することにしました。
2020年までに3年が経ち、また、今年は研究を収束させる年です。ランさんは「干ばつや、塩害などのグローバルな気候変動が複雑に発生している状況の中で、稲の生産はさらなる多くの困難に直面する恐れがある。そこで、この研究結果は、農業に高い効果と適切な利益をもたらすと同時に、イネの害虫防除に役立つ」と明らかにしました。
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「私は、長年にわたって、メコンデルタ地域で、害虫管理について研究したことがあります。その間に、農民に総合的有害生物管理を教えました。1992年以降、農地生態系や稲生産が変化したものの、有害生物の管理は困難になっています。そこで、私たちは、害虫防除を研究することにしたのです。」
現在、ラン博士と同僚らは、稲の害虫や、椰子の木の昆虫駆除のための植物保護剤の研究を成功させました。
ランさんの研究成果は、農業部門の発展に大きく貢献しています。その一方で、職場において、彼女は、若いスタッフを支援し、彼らに困難を分かち合う用意があります。ランさんの同僚の一人は次のように語りました。
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「管理者であるランさんは、仕事上の問題点がありましたら、直ちに合理的な解決策を見出します。その他、困難に直面するスタッフがいれば、尋ねたり、助言してくれますよ。」
他方、メコンデルタ稲研究所の副所長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ランさんが、次の世代に自らの経験や活発な性格を伝えるよう期待しています。また、研究所のスタッフに対し、ランさんをお手本にして、ランさんと同様の成果を収めるように努力していただきたいです。」
ランさんの努力や優れた成績は、同研究所の研究者スタッフの科学研究のやる気を引き起こすことでしょう。