ソクチャン省に住む経営生産に優れた農民ラム・セさん
(VOVWORLD) -南部ソクチャン省ソクチャン市に住む少数民族クメール族出身のラム・セさん、64歳は、新農村建設運動において多大な成績を収め、経営生産に優れた農民として知られています。勤勉に働き、市場の需要を迅速に把握したため、ラム・セさん一家の経営生産モデルは毎年10億ドン、610万円程度の収益を得ています。
ラム・セさんの家族はソクチャン市5区に住んでいます。 彼の家は広くて、生活設備も十分に整備されています。家のすぐ近くには、藁や農業機械などを収納する2000平方メートルの倉庫があります。豊かな生活をおくることができているのは、ラム・セさん夫婦が勤勉で活動的に働き、経営生産において大胆に考え、行動した結果によるものです。ラム・セさんは次のように語っています。
(テープ)
「我が家は、3つの仕事をしています。それは、稲を栽培すること、農業機械およびコンバインのサービスを提供すること、そして、農民から藁を購入し、ロールにして、卸売業者に販売することです。天気が良ければ、年に3回コメが実ります。そうではない場合には、年に2回のコメを収穫できます。これらの仕事により、だいたい10億ドンの年収を得ていますよ」
ラム・セさんは1987年に結婚しました。当初の生活は大変だったので、稲作のほか、生活費を賄うため、バイクタクシーの運転手として働いていました。その後、彼は、他の地方における成功例である経営生産モデルを見学し、その知見を身につけて、自分の地域に合うように適用しました。ラム・セさんの家族が経済的に急速に発展するきっかけとなったのは、わら巻きの仕事でした。この仕事は経済効率が高く、最大 50% の利益が得られたからです。巻き藁はキノコの栽培向けの原料、家畜の飼料、植物の肥料など様々な用途で活用されているため、消費量が常に多いのが特徴です。ですから、ラム・セさんは、藁巻きの仕事をすることにしました。彼は、3億ドン、183万円程度の優遇融資で、ロールベーラーを購入しました。そして、彼は農民たちに対し「稲の収穫後に、藁を燃やず、私に売ってくれ」と働きかけました。
ラム・セさん |
ラム・セさんは次のように語っています。
(テープ)
「これまでに、我が家は6台のロールベーラーを所有しています。1台は1日平均500把の巻き藁を作っています。1把の巻き藁は2万5000ドン、約153円で売られていますが、収益は売上の半分です。稲の収穫期になると、近隣各省の人たちも我が家に訪れて注文します。巻き藁はいつも売れ行きが好調です。現在、当地にも巻き藁をつくる世帯もありますが、所有する機械は1、2台です」
ラム・セさんは、農業サービスを提供するために、現地で20人の労働者を雇っています。雇用者は一人当たり1千万ドン、約6万円の月給を受けます。雇用者の一人は次のように語っています。
(テープ)
「私の仕事は、毎日、藁を巻くことです。2人が1台のロ-ルベーラーを担当しています。この仕事をして4年経ちました。毎月2日のみ休日があります。」
ラム・セさん夫婦は、経済発展を遂げただけでなく、地元での社会活動に積極的に参加しています。新型コロナウイルス感染症が流行したと
ラム・セさんは、首相から経営生産に優れた農民として表彰状を授与された。 |
き、ラム・セさんは、毎月生活困窮者に20kgのコメを提供したほか、感染症で亡くなった貧困者に葬儀費用を支援してあげました。ラム・セさんの住宅の近くに住むフォン・チュンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「ラム・セさんは、常に貧困者や身寄りのない高齢者などに現金、おコメなどを支援しています。誰もが彼を尊敬しています。ラム・セさんは誠実な人であり、真面目で働きもの、真心から農業経済発展を遂げたお手本となっています」
これまでに、ラム・セさんは、首相、および、ソクチャン省行政当局から経営生産に優れた農民として表彰状を授与されました。