イーチョンさん

中部高原地帯テイグエン地方コントウム省ゴックホイ県ダクズック村の女性連合会会長を務めるイーチョンさん(37歳)は、同連合会の諸活動や、地元の政治的社会的活動の先駆けです。過去7年間、延べ900人の会員に女性連合会の活動への参加を働きかけると同時に、会員に経済発展方法を共有してきました。

2019年頃、現地で栽培された農業製品の消費を円滑にするため、イーチョンさんは女性連合会の会員とともに、ズックノン協同組合を成立しました。この協同組合は、45人の女性を常時雇用しています。そのほか、「黒豚養豚グループ」を発足し、数十人の会員に安定した仕事を与えています。

イーチョンさんは次のように語っています。

（テープ）

「現在、私たちは、食肉用の豚、および子豚を消費するだけでなく、豚肉を加工して、販売しています。私たちが作った黒豚の燻製肉は、OCOP一村一品の製品に認定され、消費者に好まれています」

ダクズック村の女性連合会の女性会員

その一方で、 イーチョンさんは、「女性は国境警備隊とともに、国境地域における安全保障と環境保全に励もう」という運動を実現するため、ラオスに隣接するおよそ８kmの国境線の保護、および地元での安全保障への参加を女性会員や、村民に働きかけました。

イーチョンさんはまた次のように語っています。

（テープ）

「女性連合会の会長としての役割、また国境地域で生まれ育った私は、国境地域をどのように保護するかと十分に理解しています。私は、ズックノン国境警備隊と連携して、敵対勢力に従わないようによく宣伝しています」

さらに、ダクズック村女性連合会は、女性会員に科学技術移転の訓練コースを開き、職業相談と職業紹介を行ってきました。これにより、およそ590の家庭が高い収入を得られたほか、22の家庭が生活困窮状態から脱出しました。

イーチョンさんの貢献について、コントウム省女性連合会のイー・フォン会長は、次のように評価しています。

（テープ）

「イーチョンさんは、自ら考え、自ら行動したダイナミックな幹部です。村の党委員会の指導のもと、彼女は、現地の行政当局や団体などと連携して、女性連合会の任務を遂行したり、女性会員の経済発展を支援したりしています」

イーチョンさんは、ダクズック村党委員会から「任務を立派に果たした党員」という称号、および現地の行政当局、団体から多くの表彰状を授与されています。