バンフック村の絹織り職人ファム・カック・ハーさん

(VOVWORLD) -ハノイ郊外にある絹織りで知られるバンフックシルク村の職業協会会長のファム・カック・ハーさんは、勤勉で、ダイナミック、創造力に富んだ絹織りの職人として知られています。
バンフック村の絹織り職人ファム・カック・ハーさん - ảnh 1               ハーさん

ハーさんの一家は、5世代にわたって絹織りを続けています。彼は幼い頃から、絹織りが出来ました。1953年生まれのハーさんは、絹織りの伝統的職業の保存と発展に積極的に寄与してきたことで、長年にわたって、バンフックシルク村の職業協会会長を務め続けています。

かつてハーさんは1971年に、入隊し、抗米救国闘争の時期に、南部の戦場に赴きました。1977年に故郷に戻りました。戦争が終結したばかりのこの時期、経済面で様々な困難が生じた為、シルク製品の売れ行きが大変悪い状態でした。村の多くの家庭は、この伝統職業を廃止し、織り機を売りました。しかし、ハーさんは、現在まで、この仕事を維持しています。当時のことについて、ハーさんは次のように思い出を語りました。

(テープ)

「当時、原材料が不足し、デザインも乏しかったです。国が統一されたばかりので、優れた職人向けの奨励政策は講じなかったのです。私は、戦場から戻ってきた後、絹織りの技術訓練コースに参加しました。」

その後、ベトナム国家が市場経済の発展方向を確定してから、彼は、地元における民間生産運動に先駆けて、経営モデルを転換させ、絹織りの工程を機械化させることにしました。従来のシルク製品や、デザインの他、絹織り業者に新しいデザインの生産、シルク製品のPRなどを指導しました。そのお陰で、バンフック村のシルクは、幅広く知られるようになりました。

ハーさんはまた次のように語っています。

(テープ)

「私たちは、手織り機を維持する傍ら、半自動織り機を導入しています。しかし、主に手織りです。現在、124の家庭がシルクの生産と経営を行っています。この村には、国内外の観光客の為に、シルクの生産工程を紹介する施設があります。」

バンフックシルク村の職業協会の会長として、ハーさんは、現地の若者に絹織りの方法を積極的に伝えています。

(テープ) 

「私は、数多くの絹織り職人を育成してきました。ここ数年間、毎年、私たちは、絹織りの教室を行っています。近日中に、織り職人たちが、外国人観光客との接触に便宜を図るために外国語教室を開く予定です。」

バンフックシルク村の発展に多大な貢献をしてきたハーさんは2015年に、ハノイ市人民委員会から「経営生産活動において優れた傷病兵」という称号を授与されました。

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