タィン医師

新型コロナウイルス感染症がベトナムで複雑に流行している中で、3月24日に、ホーチミン市の新型コロナウイルス対策指導委員会は、カンゾ感染症指定病院を設立することにしました。この病院は、熱帯病病院、トウドック区病院、及び、カンゾ県医療センターの感染症科、蘇生科、内科の専門医から担当されました。トウドック区病院からは、タィン医師と医療スタッフが派遣されました。この病院で、タィン医師は、総合計画室の室長を務めました。新型コロナ感染者や隔離される人々の診療治療活動を調整するということです。数カ月にわたって、健康状態を観察するために昼夜を問わず、タィンさんと同僚は、患者を診察しました。ここで、タィンさんは医師としての役割の他に、患者さんに対して友達のように接しています。

カンゾ感染症指定病院で治療していた16人の新型コロナ感染者が完治し、退院した後、ホーチミン市医療局は、この病院の一時的停止を許可しました。しかし、タィン医師は、トウドック区病院の医師スタッフと共に、カンゾ県医療センターに技術移転、専門的な支援を行っています。

トウドック区病院副院長のグエン・ラン・アン医師は、「タィン医師は、専門性が高い医師である。その一方、病院の青年同盟副議長としての役割でボランティア医師団を率いて、僻地や山間部に赴き、診療治療を行った他、孤児や身体障がい児の養護を負担している。」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「タィンさんは、専門的な仕事に情熱を注ぐ一方、医療ボランティア活動に熱心な人です。彼は同僚たちにとって原動力になり、同僚たちに情熱を与えました。」

タィン医師は、毎日の専門的な仕事をする傍ら、新たな治療方法を研究しています。彼の研究結果は、高く評価され、トウドック区病院で適用されています。この数年間、タィン医師は、「上手く働く・創造的に働く」、「大衆に上手く働きかける」などの運動において優れた成績を収めてきました。これについて、タィン医師は、「これらの成果を収めるためには、ホーチミン主席のライフスタイルや人格を見習った結果である」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ホーチミン主席の教えは沢山ありますが、重要なのは、自分の生活にどのように適用するのか。私の場合、毎日の仕事にそれらの教えを活かしました。例えば、電気や水、紙を節約することです。」

タィン医師の一日は、早朝から始まりますが、夜遅く終わります。専門的な仕事に努力しながら、ボランティア活動に積極的に参加してきたタィン医師は、トウドック区病院の若い医師スタッフに原動力を与え、診療治療の質的向上に貢献しています。