ミミズの養殖で、スタートアップを成功させたザン青年
(VOVWORLD) -南部キエンザン(Kien Giang)省ゴクアオ(Go Quao)県トウイリエウ(Thuy Lieu)村タンホア2号(Thanh Hoa 2)集落に住むフア・チュオン・ザンさんは、「ミミズの養殖」という独自の方法で、経済発展を成功させました。これは、環境にやさしいクリーン農業を開発する「新たな経済モデル」と見なされています。
ザンさんとミミズの繁殖場 |
ザンさんは、カントー大学・植物保護部門を卒業した後、ある外資系企業で働きました。しかし、ミミズの養殖に趣味を持ったことと、クリーン農業の開発という夢を抱いていたため、彼は、この会社を退職し、自宅でミミズの養殖を行うことにしました。ザンさんの話によりますと、大学2年の頃、自分の生活と学費を賄うために、アルバイトをしました。その時に、ミミズの堆肥で特殊肥料を作れる職業を知りました。
ザンさんは次のように語りました。
(テープ)
「我が家は、以前にも牛や、水牛を飼育して、牛や水牛の糞を有機肥料として活用したことがありました。この肥料は、環境にやさしいですよ。その経験で、ミミズの繁殖を行いたかったのです。」
それから、2018年3月に、ザンさんは、およそ1000平方メートルの敷地で、ミミズ養殖場を建てました。ミミズの養殖は簡単だそうです。養殖から成長までは2ヶ月だけです。牛・水牛の糞、腐った藁、浮き草などのミミズのエサは、現地で探しやすいものばかりです。ミミズ堆肥は、栄養が豊かな天然肥料となります。現在、ザンさんは、キエンザン省だけでなく、南部各省にある果樹園、農園にミミズ堆肥を提供しています。特殊肥料を販売した収益は、1ヶ月平均4千万~5千万ドン(約18万~22万円)となっています。
ザンさんの話です。
(テープ)
「経営を行う人にとって、商品の品質管理は第一にしなければなりません。そこで、ミミズ堆肥の生産は、いつものように適切な技術と手順で処理される必要があります。」
ミミズ養殖の傍ら、ザンさんは、100平方メートルの部屋でキノコの栽培を行っています。ミミズの養殖にキノコの栽培後の腐った藁を活用します。経済発展を成功させたザンさんは、現地の青年たちが見習うべきお手本となっています。
タンホア2号集落青年連合会のザン・クアン・ヒエン書記は次のように語りました。
(テープ)
「ミミズの養殖は、家畜のエサ、または有用な肥料を提供してくれるので、とても効果です。ザンさんは、また、ミミズの養殖をしようとする多くの青年にも養殖方法を熱心に教えますよ。こうした効果的な試みは拡大されるべきですね。」
2019年末、ザンさんは、キエンザン省のスタートアップ・イノベーション・インベンションコンテストに参加し、三等賞を獲得しました。その他、彼は、キエンザン省青年同盟から「優れた青年スタートアップ」として表彰されました。