マウさん（右）

彼の行いは、「新型コロナウイルスとの闘いにおけるそれぞれの人は戦士である」というスローガンを繰り広めています。マウさんは次のように語りました。

（テープ）

「疫病対策は全ての人々の任務であると認識して、毎朝、村の周辺に行って、疫病対策などを宣伝したいのです。子どもや孫たちは出勤しするので、11時まで家に戻ってご飯を炊いて、食事の用意をします。留守だった場合、また午後その家に寄ります。」

コォックモ集落では、中古の自転車に乗っている元気なお爺さんとハンドルバーにぶら下がっているマスクの袋の姿がお馴染みのイメージとなっています。集落の200世帯余りは、マウさんを親戚の人として見なしているようです。

村長のビ・バン・ケンさんは次のように語りました。

（テープ）

「マウさんは村人から信頼される人です。彼は、村人に影響力をもたらすので、住民に疫病対策の遵守を良好に宣伝できました。村人たちはマウさんの宣伝に従って、疫病対策を遵守しています。」

ランソン省のコミュニティの疫病対策担当班

マウさんによりますと、疫病対策を成功させるためには、人々と緊密なった上で、宣伝する必要があるということです。

（テープ）

「新型コロナウイルス感染症は、複雑に推移していますので、誰がこの疫病に感染しているか否かわかりません。当初、青年たちはこの疫病の危険性についてよく分らなかったので、疫病対策を無視しました。そこで、私が時間をかけて、よく働きかけた結果、彼らは、その考えを変えました。現在まで、全ての住民は新型コロナとの闘いに参加する決意を固めるようになっています。そのお陰で、現時点で、感染者は一人も出ていませんよ。」

マウさんとコミュニティの疫病対策担当班からの働きかけと宣伝を受けて、現地の住民たちは、疫病の危険性を深く認識し、疫病対策を主体的にとっています。ミンソン村人民委員会のリ・コック・ビエット委員長は次のように語りました。

（テープ）

「コミュニティの疫病対策担当班とそのメンバーたちの役割はとても重要です。私たちは、疫病対策担当班との会合を行うたびに、マウさんのようなお手本を取り上げて顕彰します。マウさんのような人々は、疫病対策の効果向上に貢献するからです。」

マウさんは、質素ながらも有意義な行いで、コミュニティと力を合わせて疫病に対応するだけでなく、コミュニティのために尽力するお手本となっています。