ロボット製造に夢中 高専生レー・ミン・ドウックさん
(VOVWORLD) -ホーチミン市のレー・ホン・フォン高等専門学校で数学を専攻する3年生、レー・ミン・ドウックさんは、2023年「ホーチミン市の顔」代表の若者の一人に選ばれました。ドウックさんは、優秀な成績を収めただけでなく、科学研究やロボット製造においても多くの賞を受賞しました。
2023 年国際科学技術コンペティション - REGENERON ISEF 2023 での科学研究テーマのプレゼンテーションで、ドウックさんは眼鏡をかけている人です。 |
ドウックさんは、小学生の頃から科学研究に夢中になりました。当時、彼は、ユーチューブ動画をよく見てから、エンジンを取り付けた発泡スチロール製の飛行機の自作をはじめました。ドウックさんは、10歳になった2016年、韓国で開催された世界生徒向けのロボットコンテストに参加しました。ここで、彼は、身体の不自由な人や、高齢者・子どものために本棚の高いところから本を取り出す図書館用操作ロボットを披露しました。さらに、新聞で読んだ知識で、廃水ラインの品質管理ロボットの研究と設計を行い、東南アジアの若手ロボットコンテストで優勝しました。
ドウックさんは次のように語っています。
(テープ)
「これらの体験を重ねてきたことで、ロボットが人々の生活に大きく役立っていることを深く理解するようになりました。これをきっかけに、ロボットの製造に夢中になったのです」
2023年、ドウックさんと友達が製造した「土砂崩れ地域の人々の捜索・救助を支援する4足歩行ロボット」は、ベトナムの科学技術コンクールで優勝したほか、アメリカの国際開発庁の賞も受賞しました。アメリカでの国際的コンクールに参加した際に、ドウックさんは各国の同じ年齢の友達と話し合ったり、マクロ的な科学研究成果を目の当たりにしました。これにより、彼は、科学研究にさらに貢献したいと思っているようです。
ドウックさんはまた次のように語っています。
(テープ)
「国際コンクールに参加するたびに、各国の学生の有意義な科学研究結果を目の当たりにし、そこで、この分野における技術発展の方向性を見つけることができました。私の学校の友達たちに、これらのスキルを広めたいと思っています」
ドウックさんについて、レー・ホン・フォン高等専門学校のレー・ティン教師は、彼が学習精神をもち、電子、オートメーションの分野に夢中になっていると明らかにし、次のように語っています。
(テープ)
「ロボットの製造過程では、教師は技術的指導だけ行いましたが、完成品のロボットの操作、あるいは、修理はその製作者のみが深く理解できるはずです。この面では、ドウックさんの才能を高く評価します」
ロボット製造の傍ら、ドウックさんは、数学、英語、チェスなどに関する国内外のオリンピックにも参加し、受賞しています。これらのコンクールは、ドウックさんが知見とスキルについて研鑽をつみ、勉学と科学研究のバランスを確保する機会となっています。
ドウックさんはさらに次のように述べています。
(テープ)
「私にとって最も重要なのは勉学です。ですから、ほとんどの時間を勉学に充てています。科学研究や友人との交流活動については、もっとも適当な時間を調整しています」
ドウックさんは、「全ての人々に科学を与える」という方針を掲げ、実用性のある製品の研究、製造に力を注いでいます。