ティック・ドン・タン上座（左）

南部ビンフォック（Bình Phước）省ブダン（Bù Đăng）県にあるドック・ボン・アラン・ニャ（Đức Bổn Alan Nhã）寺の住職ティック・ドン・タン上座は、慈悲喜捨という仏教教理に沿って、常に、恵まれない人々を支援する慈善活動を修行者の任務として見なしています。ティック・ドン・タン上座は国内各地の仏教徒の慈善の心とブダン県に住む貧しい子どもを結び付ける架け橋としての存在となっています。

地元の住民タンさん夫婦は、貧困な生活を送り、生産用地も持っていないうえ、難病を罹っている子どものための治療費もありませんでした。タンさん一家の状況を知ったティック・ドン・タン上座は、仏教徒たちに呼び掛けて、タムさんの家族に子供の治療費や、チャリティハウスの建設を支援してきました。現在、タムさん一家は新しい家に住めるようになっています。

（テープ）

「以前の古い瓦葺の家は、よく雨漏りがしました。現在は、きれいな家に住めるようになり、とても嬉しいです。」

ティック・ドン・タン上座と仏教徒たちは、貧しい家庭を助けるだけでなく、現地にあるキムドン小学校の教室の増築や学習用設備を購入しました。小学校校長の話です。

（テープ）

「上座は、常に学校の状況に気を配っています。教室が不足していることを知り、お寺の仏教徒と共に、教室の増設を助けてくれました。」

ティック・ドン・タン上座は、幼い頃から、修行生活を送ってきたので、「慈悲」という仏教教理は、上座の考えやそれぞれの行動が身体にしみ込んでいるようです。ですから、上座と仏教徒たちは恵まれない人々を支援する用意があります。ティック・ドン・タン上座は次のように語っています。

（テープ）

「私は、社会に責任を果たす必要があると認識しています。恵まれない人々に困難を分かち合うのは私にとって幸せなことです。」

この数年間、ティック・ドン・タン上座と仏教徒が支援者に働きかけたお陰で、数百軒もの貧困者向けのチャリティハウスや、困難な状態にある地域における数多くの学校が建設される他、巨額の義援金が募られました。

ブダン県党委員会会員の話です。

（テープ）

「私たちは、貧困世帯に対する上座と仏教徒たちの仁愛の心を高く評価しています。特に、上座は、幼児や子供たちに対し極めて特別な愛情を持っています。」

上座の高貴な行動に賛同して、多くの支援者や仏教徒たちは、現地の慈善活動を行うために、ティック・ドン・タン上座と共に歩む用意があります。