チュンさん(左)
ホーチミン市ツーズー病院の副院長をしていたタ・ティ・チュンさんは、枯葉剤被害者と身体障がい者である孤児たの施設ホアビン村の建設を提唱した人です。これまでに、チュン医師とハオビン村のボランティアスタッフは200人の孤児を養育してきました。チュンさんは次のように語りました。
(テープ)
「ツーズー病院で治療している患者に共感しています。彼らは大多数が貧しい人たちですから、コミュニティからの支援を必要としています。私は、病院を定年退職してからも病院の赤十字協会の活動に参加しています。」
チュン医師についてツーズー病院行政管理室のグェン・ティ・サウ副室長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「チュンさんは、歳をとりましたが、休むことなく、慈善活動に積極的に参加しています。彼女は、毎朝早く、ホアビン村へ行き子どもの世話をしています。チュンさんは社会活動への募金を呼び掛ける人でもあります。」
他方、チュン医師は、国内外の支援者や、親戚、友人に対し、身寄りのない妊娠中の女性の一時的な宿泊施設の建設への募金を呼び掛けをしました。これまでに、この施設は数百人の女性を助けてきました。それだけではなく、チュン医師はツーズー病院の指導部と共に、僻地に住む恵まれない生徒に対し数千人分の奨学金を支給したり、貧しくて、心臓手術を受けられない子どもへ手術費用を払ってきました。
チュン医師は40年間にわたって、ツーズー病院とホアビン村に勤めましたが、自分自身がやってきたことに満足していないようです。彼女は「残念なことは、恵まれない子どもをもっと助けたいですが、自分はもう若くないということです。現在、ホアビン村で、軽い仕事だけをしたりしている。力が無くなるまでこの仕事を続けたい」と語ったからです。
チュンさんの娘であるフィン・タン・チュウさんはお母さんを継承して、医師になり、ツーズー病院副院長となっています。チュウさんは次のように語りました。
(テープ)
「母のような仁愛の心は私の世代に広がっています。私たちはお母さんが歩んだ道を続いています。つまり、人道的活動に参加し、恵まれない患者の困難さを分かちうことなどです。」
人民医師タ・ティ・チュンさんは、慈善活動と社会福祉活動に携わる全ての人々が見習うべきお手本なのかもしれません。