「優秀な首都圏民」ファム・ティ・アン・トゥエットさん
(VOVWORLD) -世界各国向けのベトナムの伝統的な飲食文化のPRに尽力してきたトゥエットさんは、ハノイ市人民委員会から2018年の「優秀な首都圏民」という称号を授与されました。
優秀な調理職人のトゥエットさん |
ハノイ市内ホアンキエム(HoanKiem)区の旧市街マメイ(MaMay)通り25番地に「アン・トゥエット(Ánh Tuyết)」というレストランがあります。そのお店のオーナーのファム・ティ・アン・トゥエットさんは優秀な調理職人として、ハノイ市民の伝統的な料理好きな人々にとってお馴染みの人となっています。世界各国向けのベトナムの伝統的な飲食文化のPRに尽力してきたトゥエットさんは、ハノイ市人民委員会から2018年の「優秀な首都圏民」という称号を授与されました。
1953年に生まれたトゥエットさんはハノイ出身で、9歳の頃から、いつもの料理を上手く作れることが出来ました。2001年に、ハノイでの飲食コンテストで優勝したトゥエットさんは料理店を開くことにしました。トゥエットさんは当時の話を思い出しながら、次のように述べています。
(テープ)
「2001年に、当時のハノイ市内のホライズンホテルで行われた飲食文化フェスティバルに参加し、ハニーローストチキンを披露して、初の金メダルを獲得しました。この料理の作り方は、母方の祖母から教わりました。アメリカの人気シェフ、アンソニー・ボーデインさんは、私のレストランをCNNテレビに紹介したことがあります。彼は、私が作ったハニーローストチキンを褒めましたよ。」
ベトナムの伝統的な飲食文化を深く把握する人であり、食文化のベテランでもあるトゥエットさんは、2017年11月に中部ダナン市で行われたAPEC首脳ウィークに参加する各国首脳向けのガラディナーを担当するシェフの一人として選ばれました。これについて、トゥエットさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「APEC21ヶ国と地域の首脳は、異なる文化の代表者です。それぞれの方にはそれぞれのダイエット料理がありますから、全ての方が美味しく食べられるメニューを立てなければなりませんでした。これは、シェフにとって本当に大きな試練でした。6~7種類の料理しかありませんが、私たちはそれらの料理を作るためには35時間もかかりました。このメニューには、ベトナムの伝統的な料理が盛り込まれました。また、野菜や、水産物、家禽などの原材料はベトナム産でした。これは、APEC加盟国の首脳にベトナムの食文化を紹介する珍しいチャンスからです。」
トゥエットさんはさらに、ベトナム政府の高官がベトナムを訪れる各国の高官をもてなすパーティーのメインシェフもよく務めています。それだけでなく、彼女は、外国人をキャップにベトナム料理のクラスを開いています。トゥエットさんの話です。
(テープ)
「2001年から現在までに、私は、数万人の外国人にベトナム料理の作り方を教えましたよ。現在では、外国人だけではなく、ベトナムの伝統的料理の作り方を勉強したいベトナム人が私のクラスに参加しています。」
この数年間、アン・トゥエット優秀な調理職人とベトナム料理の姿は、国内は勿論ですが、アメリカのCNN、ディスカバリーチャンネル、イギリスのBBC、スイスのSRGのテレビチャンネルを通して世界各国に紹介され、ハノイを始めとするベトナムの食文化のPRに寄与しています。